
今回もエフィラージュカットについてのつづきです。
みなさんにドライカットという技法について説明させて頂いたので、もう少し詳しくエフィラージュについて知ってもらいたいと思います。
みなさんの中にはすでドライカットをしてもらった事がある方も多いと思いますが、実はドライカットにも色々あります。
なぜ、エフィラージュカットを私達が究極ですと言えるかというと、それは数あるカット技法の中でも、最も理論的で、そして唯一のオートクチュール的カットだからです。
日本はもちろん世界的にもスタンダードなカット技法はブラントカットという技法です。これはヘアースタイルごとに決まったマニュアルがあり、髪をパネル状に引き出しカットしていきます。日本の美容室の99パーセントがこの技法を使用していると思います。そして、量感調整、質感調整という形で髪を削いだりしていきます。ドライカットも実はこのブラントカットにミックスされた形で行われているのがほとんどです。
マニアティスのエフィラージュは全く違った概念で行っています。ブラントカットは基本的には同条件下において作られています。それに対しエフィラージュは同条件で無い事をベースに考えています。これは、人はみんな骨格も髪質もその他様々なことが異なっているからです。例えば、左右の髪の量というのは異なっています。これはどちらか決まった方を下にして寝ていることから起きるのですが、この左右の差を関係無くカットしてしまったら、、、左右非対称なヘアスタイルになってしますのです。エフィラージュカットにはマニュアルがありません。すべてその人その人に合わせカットをして行きます。髪質、毛量、骨格など全ての要素を考えながらパネルでなく毛束単位でカットをします。
プレタポルテでなくオートクチュール的なカットですので、ぜひ体験して頂きたいと思います。
少しはみなさんがエフィラージュが他のカットと違うのかな?と思ってくれたら嬉しいです。でも、エフィラージュカットには、まだまだ様々な要素が満載です。またいつかお伝え出来ればと思っています。