〇今日の出来事「4月16日」 チャップリンと天ぷら

 

  

     (チャップリン)

 

 アメリカの喜劇王「チャーリー・チャップリン・1889年の今日・4月16日生まれ」の日本ひいきはよく知られていますが、彼は殊のほか、日本料理の「テンプラ」が大好きで、来日中は毎日の様に有楽町の料理屋に行って、テンプラを食べていました。特に、エビの天ぷらが好きで、一晩に数ダースの海老天を平らげたという記録が残っています。

 

   

     (江戸時代の天ぷら屋)


 

    

           (海老天)

 

 *いつかゴルフの帰りに大衆食堂に行って、メニーに『海老天』と書いてあったので、珍しいなぁ、と思って、この「かいろうてん?!」をください、といったら変な顔をされました。。(^_-)-☆ケラケラ・・
   

 このてんぷらの調理法は、スペインかポルトガルから渡来した調理法の一つですが、この「テンプラ」という言葉の語源には、三説があります。

 その第一説は、スペイン語のTempora・テンポラ」即ち、キリストが昇天した金曜日からきたという説。つまり、金曜日には肉食を避けてもっぱら魚料理を食べたので、天麩羅は、そのテンポラと魚のフライとの間の連想作用から生まれた「和製英語である」という説です。

 第二説は、18世紀の終わりに、大阪商人の「利助」という者が、芸者と駆け落ちして江戸にたどり着き、そこで、油で揚げた魚を売ろうとして、山東京伝に相談したところ「あんたは天竺浪人で、西国からぷらりとやって来たので、それを略して「テンプラ」という名を付けてはいかが?」と助言したのが始まりだという説です。

 第三説は、万葉仮名で「天麩羅揚」と書いて、「あぶらあげ」と呼んでいたのを、いつしか漢音で「天プラ」と発音するようになったという説です。


 この三説とも、いずれも尤もらしく見えますが、同時にどれも当てにならぬ話のようです。ただ、今日、「テンプラ」が広く西洋に紹介されたのには、チャップリンの功績が大きかったと言えるでしょう。。