〇「4月8日」灌仏会(かんぶつえ)


 春雨のそぼ降る中を、小鳥がせっせと巣から飛び立っていきます。みんな生きるのに必死なんですね。

 ところで、今日、四月八日はお釈迦さまの誕生日で、それぞれのお寺では「灌仏会」が開かれ、甘酒が振舞われます。。
 この甘酒の由来は、釈迦が4月8日に生まれてすぐに甘茶の湯に入った、という故事からきているそうですが、いくらなんでも、赤んぼうがお酒の湯に入ったら、酔っぱらってしまうでしょうに・・(*あ、そうか、だから赤ん坊というんだな!?)

 それはそれとして、子供のころ、友だちがお寺の息子だったので、この日はよく彼のお寺に甘酒を飲みに行ったものです。しかし、甘酒は、ただ変に甘いだけで、ちっともおいしくなかったのを覚えています。

 

  
        (釈迦の寝像)


 そのお釈迦さまは、インドのカビラ城の城主の子として生まれ、29歳から世を捨てて修業した仏教の開祖ですが、彼の教えは自己伸長、自己克服の教えでした。

 ・・貧しき者、悲しき者も、富める者、位の高い者も、すべて一なることをこの教えの中に統合せらるることを、人に告げよ。。勝利は憎悪をはぐくむ。被征服者が不幸になるからだ。。
 戦いにおいて一人が千人に勝つこともある。然し自己に打ち勝つ者こそ、最も偉大なる勝利者である・・(*ネルー)