〇風月抄「3月8日」 ブルーマー女史のスカート
今日は確か「国際婦人デー」でしたね、そこでご婦人方の衣服について、ひと言・・
(スカート) (若き日の黒柳徹子さん)
アメリカの「A・ブルーマー女史・1818年~1894年」は、、女性の生活改善に関するいくつかの顕著な功績を残していますが、その中の一つに「ブルーマースカート」の発明があります。
【昔のスカート】
ブルーマー女史は、それまでの婦人たちが硬いコルセットで胸を締め付け、クジラの骨で大きく膨らみをつけたスカートをはいていたのをきわめて不合理なことと考えました。
そこで腰の周りに、ゆったりと余裕を持たせて、脚の部分をズポン状にした女性用の着衣を開発しました。これが今日、小学校の女生徒がよく履いているブルーマーの起源です。
しかし、この新発明は轟々たる反響を呼びました。進歩派の女性たちは、コルセットによる肉体の束縛から解放される、と歓迎しましたが、保守派の人々は眉をひそめて反対しました。 マサチュセット州のある教会では、男のような服装をした女性は、聖書に照らしてみても不道徳だというので、ブルマーをはいた二人の女性を除名しています。
然し、この勝負は女性たちの方が勝利し、この新風俗は大西洋を渡ってヨーロッパで大流行を始めました。一方の古典的なスカートは衰退の一途をたどったのです。
今日の男っぽいパンタロンやジーンズは皆、このブルーマー女史の思想の延長線上にあるとみてよいでしょう。。
(パンタロンとミニスカート)
ちなみに、スコットランドの兵士のズポンが、スカートのようになっていますね。これで戦争が出来るかしらん??