〇風月抄「2月15日」 南瓜の起源  

 

   

            (カボチャの花)

 

 カボチャは、原産地が南アメリカで、2000年くらい昔から栽培されていたようですが、これが日本に渡来したのは、天文年間(1532年~1555年)に、ポルトガル船が九州のにもたらしたのが最初でした。

 

   
 

 その後、17世紀になると今度はオランダ人が日本にふさわしい栽培植物として、江戸幕府に献上したものの中に、この南瓜の種子が含まれていました。その献上式が、1634年の今日「11年2月15日」に行われています。


    


 そんな南瓜には、ニホンカボチャ、ポンチン、ナタウリの三種がありますが、日本で造られているのは、その名の示すとおり、「ニホンカボチャ」が大部分を占めています。天文年間に最初に日本にやってきたカボチャが、その原種で、その後、品種改良によって今のところ1500種もの品種に分化しているそうです。

 

     

 戦時中は、米の代用食として,各家庭で南瓜を栽培するように奨励されました。

 敵機の空襲に備える、延焼防止のための疎開地に、よくこの南瓜畑が見られたものです。しかし、米にカボチャを焚きこんだご飯は水っぽくてまずかったです。

 

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