〇花だより「寒椿・カンツバキ」
 いま、うちの小庭のカンツバキの花が盛りです。

 

        【カンツバキ】

 

  

           (乙女椿)


 カンツバキは山茶花の園芸品種で、12月から3月までの寒の内に咲く遅咲きのつばきです。横に張って伸びている枝についている花には、多くの花びらがあり、紅桃色の花色は山茶花よりも濃い色になっています。

 

 ところで、寒の内といえば、中学時代に剣道の寒稽古のことが思い出されます。

朝6時に登校して、一週間ほど剣道の稽古をするのですが、学生服を縫いで着替えるときに、汗で湿った剣道着の冷たさが忘れられません。。

     面取れば 窓明るみし 寒稽古    杉山槌留魚

 

    
  
      大ぶりの椀の湯漬けや寒稽古  水原秋桜子

 

    

 寒稽古の終わりの日は、打ち上げのぜんざいがありますが、それも冷たい運動場に座り込んで、桶だるに入った汁粉を、バケツに柄ヒシャクですくったのを食べるという、戦時中とはいえなんとも原始的な食べ方でした。

     

         (紫蘭はどこにいるのかな??)

 

 この二人の先生から、よく「ぜんざい」ならぬ「往復ビンタ」を食らったものです。。

昔の先生は、すぐに殴るのでとても怖い存在でした。今ではとても考えられないことですが。。