フィッターとクラフトマン | 白樺組のブログ

白樺組のブログ

ブログの説明を入力します。

工房に求められる要素としては

 

フィッティング=何が客に合っているか見抜く力

 

クラフト=正確に(もしくは客の望むように)クラブを組み上げる力

 

この2つだと思います。

 

 

クラフトっていうのは、難しいようでも覚えてしまえば、そう難しくない。

 

物理の知識と工作能力があれば、誰でも出来ます。

 

老眼や乱視とか、著しく不器用だと厳しいかもしれませんが。

 

半年もあれば、正確に組むことは出来るでしょうね。

 

(でも、ちゃんと出来る工房は少ないのは事実ですが)

 

 

 

しかし、フィッティングというのは、本当に難しい。

 

何故、難しいかを順を追って解説しますw

 

 

 

1.何が合うかを知るためには何があるかを知らなければならない

 

 例えば地ドライバーだけでも、全機種、全ロフトを揃えている工房はないでしょう。

 

 ということは、工房が知らないドライバーが存在するという事です。

 

 もちろん、その存在は知っているかもしれませんが、見たことも打った事もない。

 

 もしかしたら、それが客に一番合うかもしれないけど、知らないので選択肢に上がらない。

 

 「工房のお勧め」って言うのは、工房の人が打ったら良かったとか、

 

 飛ぶって噂になってるとか、利益幅が大きいとか、せいぜいそんなところです。

 

 

 工房がチェーンじゃないですけど、フレンドシップショップみたいな系列を作って

 

 試打クラブを貸し借り出来るようにすると、工房の支出も節約できると思うんですけどね。

 

 やらないでしょうね、みんな、一匹狼だから。

 

 

2.組み合わせは無限大

 

 仮に気に入るヘッドが決まっても、シャフトによってクラブの性能は激変します。

 

 特にCRAZYやTRPXのような先調子の高弾性カーボンシャフトは

 

 ヘッド重量や重心距離、重心深度との相性がもの凄くシビアです。

 

 ヘッドも良い、シャフトも良いけど、組み合わせるとダメな場合も多い。

 

 でも、ある特殊な打ち方をするとそれが、偶然合ったりもする。

 

 しかも、グリップに依ってもシャフトの印象は変わります。

 

 あと、長さやバランス、差し込み寸法、チップカットの有無など、変数はいっぱいあります。

 

 この無限の組み合わせの中で、完璧に合うなど奇跡のようなものです。

 

 

3.客自身が何を求めているかわからない

 

 ドライバーの場合だと、顔、打感、飛距離、打音、芯の広さ、つかまり易さ等。

 

 一般的には重心が浅いほど、飛距離は出やすいですけど、芯が狭い。

 

 たまたまの一発は飛ぶけど、安定しては飛ばない。

 

 10発打って、1発が一番飛ぶクラブを選ぶのか、

 

 10発打って、飛距離が一番安定するクラブを選ぶのか

 

 10発打って、一番方向性が良いクラブを選ぶのか、

 

 コースのように1発だけ打って決めるのか。

 

 客はいろんなセンサーを持っててw

 

 今日は飛距離優先モードとか、今日は安定性重視とか、日替わりですw(私だけ?w)

 

 

4.14本のマッチング

 

 1本だけでゴルフは出来ませんので、1W、FW、UT、アイアン、ウェッジと

 

 流れを合わせる必要がありますが、何の流れを整えるのか?

 

 重心距離、長さ、重さ、バランス、MOI、いろんな要素があります。

 

 全部合わせられたら、凄いですけど、合わせない方が良い場合もありますしね。

 

 私はウッド系は軽めのバランス、アイアンは重めのバランスが好みです。

 

 アイアンが真っ直ぐ飛ぶときに、ドライバーは軽くドローするぐらいが好きです。

 

 人によっては、左に曲がるドライバーはNGって人もいるでしょう。

 

 

5.周りの評価

 

 日本人は他人の評価を非常に気にする民族です。

 

 行列に並ぶと安心しますし、ミシュランで星を取ってると、

 

 「これが美味しい味というものだ」と定義づけしてしまいます。

 

 松山英樹がSRIXONを使わず、キャロウェイのGBBを使ってるのが報道されたときに

 

 GBBが飛ぶように売れました。

 

 で、飛びました?

 

 もちろん、飛んだという人もいるでしょうけど、大したことないなあと感じた人も

 

 多かったのでは?私もその一人でした。

 

 今は、JBEAM435にロイデコがブームですね。葭葉ルミ効果。

 

 

 でもね、彼女のフェアウェイキープ率は90位ですよ。(4月23日現在)

 

 FWキープ率1位の東浩子のドライバーはゼクシオ9です。

 

 まあ、飛距離に惹かれるのはわかりますけど。

 

 私だって、曲がっても良いから飛ばしたいって思うしw

 

 

6.人気工房のブログ

 

 私もよく見ますが、そこで飛ぶと言われるものは・・・

 

 HS45~48程度の上級者が飛ぶクラブが非常に多いです。

 

 GTDとか、JBEAMとか、カムイとか。重心浅めで左に行かず、吹き上がらない。

 

 そういうクラブが評価されています。

 

 HS40程度のスライサーが手を出すと、痛い目にあいます←経験ありw

 

 今はいろいろな計測器があるので、とにかく打って試してみるのが一番です。

 

 ユピテルの初速だけ追いかけてはダメです。インパクト効率も不正確です。

 

 飛距離は打ち出し角度と初速と回転数の組み合わせなので

 

 素人クラフトマンさんから教えて頂いたサイト

 

 http://flightscope.com/products/trajectory-optimizer/

 

 こういうところで、自分の飛ぶ関数を見つけることも重要ですね。

 

 

 

 

こんな事ばかり書いてると、クラブ選べなくなってしまいますね。

 

嫌なものを除去しながら絞り込むのも一手かもしれませんね。

 

 

 

そんな私が凝りもせず、気になっているドライバーは・・

 

ケンケンが優勝したからではないですが・・

 

 

それと

 

 

打つ機会はなかなか無さそうです。

 

病気ですね・・・。