書きかけ。一度書き上げたのに保存の不手際で残念にも消滅。思い出しながら、再び書いている。
久しぶりに、「石」がでた。月が出たのではない。
しばらくわき腹に軽い痛みが続いたが、その痛みの原因がまったく分からなかった。…体の内部すなわち内蔵で何が起こっているかは、われわれには決して分からない。内蔵には感覚がないので、例えば腎臓そのものの痛みとか、膀胱の痛みなどは具体的には認識できない。尿路が結石で堰きとめられ、行き場を失った尿がそこでたまり膨れ上がった尿管が周辺の組織を圧迫してはじめて、例の恐ろしい痛みとなるのだという。としたら、われわれにできることは、痛みの出方、その強弱の変化、消滅のタイミングを事細かに記憶しておくしかない。 …その後、わき腹から腰の全体に広がった鈍痛は、腸の膨満感を伴いだした。そして、ふと何かのタイミングで突然そのすべてが消えうせた。結石が尿管を通り過ぎて、膀胱に落ちた感覚だった。そして、石はやがて尿道を通り、尿とともに排出された。
問題はその後である。石が出たのだからしばらくは安泰だと思っていた。石が出た後にもかかわらず、膀胱の辺りに違和感がある。収縮感や圧迫感を感じるようになり、まず第一に、排尿時の痛みがあり、尿量が極端に減り、猛烈な残尿感を感じた。これはいったいなんだろう。よからぬ想像が頭をよぎった。前立腺肥大・炎症、膀胱炎、まさか癌かもなどなど限りがない。水を大量に飲み、なるべく我慢して一気に排尿するなどのことを心がけた。石の排出を促す薬も飲んだ。そして、またしても突然に、ある感覚を感じた。膀胱から石が尿道に落ちた、という感覚である。これも石だったのか、とはじめて気がついた。まだ排出されていない。長い尿道の旅を続けており、あいかわらず不快な日々を送っている。