書きかけ。一度書き上げたのに保存の不手際で残念にも消滅。思い出しながら、再び書いている。


久しぶりに、「石」がでた。月が出たのではない。

しばらくわき腹に軽い痛みが続いたが、その痛みの原因がまったく分からなかった。…体の内部すなわち内蔵で何が起こっているかは、われわれには決して分からない。内蔵には感覚がないので、例えば腎臓そのものの痛みとか、膀胱の痛みなどは具体的には認識できない。尿路が結石で堰きとめられ、行き場を失った尿がそこでたまり膨れ上がった尿管が周辺の組織を圧迫してはじめて、例の恐ろしい痛みとなるのだという。としたら、われわれにできることは、痛みの出方、その強弱の変化、消滅のタイミングを事細かに記憶しておくしかない。 …その後、わき腹から腰の全体に広がった鈍痛は、腸の膨満感を伴いだした。そして、ふと何かのタイミングで突然そのすべてが消えうせた。結石が尿管を通り過ぎて、膀胱に落ちた感覚だった。そして、石はやがて尿道を通り、尿とともに排出された。


問題はその後である。石が出たのだからしばらくは安泰だと思っていた。石が出た後にもかかわらず、膀胱の辺りに違和感がある。収縮感や圧迫感を感じるようになり、まず第一に、排尿時の痛みがあり、尿量が極端に減り、猛烈な残尿感を感じた。これはいったいなんだろう。よからぬ想像が頭をよぎった。前立腺肥大・炎症、膀胱炎、まさか癌かもなどなど限りがない。水を大量に飲み、なるべく我慢して一気に排尿するなどのことを心がけた。石の排出を促す薬も飲んだ。そして、またしても突然に、ある感覚を感じた。膀胱から石が尿道に落ちた、という感覚である。これも石だったのか、とはじめて気がついた。まだ排出されていない。長い尿道の旅を続けており、あいかわらず不快な日々を送っている。


TUL(経尿道的結石破砕術)の手術を受けた。その顛末を記す。

医師から直接説明を受けて知ったことは別として、あとで調べてわかった専門的なことがらなどは、書かない。医者ではないものが知ったかぶりをしても始まらない。


(1)

9時、血栓閉塞の予防のため(袋の裏にそう書いてある)ストッキングを履く。裸にT字帯だけを着け手術着姿でストレッチャーに乗せられ、いざ、手術室へ。

手術台へ移され、いろいろの機材が周囲に寄せられた。撮影機材、モニター、血圧測定器、点滴などいろいろだ。ただ、当の手術のための直接的な機材は腹の上に据えられたカーテンで遮られて一切見えない。

10分間くらいたった頃、点滴が施され、腰椎麻酔へと移る。

麻酔科の医師が耳元で指示をし、説明をする。”横向きになりエビ状に体を丸めて両手でひざを抱えます。背中を消毒します。皮膚に注射をします。ちくっとしますよ。つぎに、ぐっと押されるような感じがします。あ、動かないで。痛かったですか?”ほんのしばらくして、”おわりです。”痛くはなかったが、なんとも気味の悪い感じがした。確かに押される・押し込まれる感じだった。これが腰椎麻酔と言うものなのか。アルコールを皮膚に擦り付けて手で仰ぎ”冷たく感じますか?”と何度か聞かれた。そうこうするうちに下半身がしびれとともに温かくなり、ついに感覚が完全になくなった。足がなくなってしまった。

(2)
麻酔がかかった状態で、手術が開始されたようだ。なにしろ感覚はまったくない。ただ、ぼんやりと、かるく押されたり引っ張られたりする感じがするくらいだ。30分かせいぜい40分くらいで、機材の片付けが始まった。執刀医の医師(担当医のF先生)が笑顔で終わったことを告げてくれた。
(3)
病室に返された。これから、明日の朝まで起き上がることができない。絶対安静である。人の話に聞いていた事態であり、べつだんの思いもなかった。それより、思うよりずっと早く手術が済んだことを喜んでいた。ところが、すぐにそんな甘いものでないことを知らされた。『下半身は麻酔で動かない』そんなことは百も承知だ。だった。ところが、家族も返し一人になったベッドの上で、しだいに不安になってきた。”足がない”状態で、私はもがきはじめた。考えるのと、実際に感覚がなく、足が動かせない現実とはまったく異なるものだった。体が動かせない、どうやっても動かせないのだ。この状態で何時間もすごすなど、できるわけがない。大声で叫ぶか、上の半身だけをばたつかせるか、なんとしても動こうとした。しかし、まったく動かない。頭の中で、どんどん恐怖の泥沼の中に落ち込んで行った。気が狂うかと思った。大げさでもなんでもない。絶望の淵に落とされた。うごけない、うごけない……、そんな中で必死に押したナースコールで「この不安感を何とかして」と叫んだ。看護師さんがやってきた。そして、ごくごく無感情に、機械的にひとこと「皆さんそうですから。すぐさめますから」。

 政治ねたは、もうよそう。余りにばかばかしい。薄汚いネズこうみたいのがこれまたずるがしこい禁じ手を操って政権を盗んだ。あとは雨が降っても、風が吹いても「セイジトカネ」の題目で小沢さんを貶めている。茨城県議選などに小沢さんがどう関係しているというのか。マスゴミのすべてが、いっしょになって同じことをしている。誰かのどこからかの御宣託でもあるかのようにだ。早晩日本は、日本でなくなる。だから、政治ねたはよそう。

 

 話は変わるが、わたしは実に何年かの歳月をついやして、ついに「蒸しパン」作りに成功した。レシピを熟読し、そのすべてを疑うことなく受け入れ、忠実に精確に再現したにもかかわらず、わたしの「むしぱん」は膨らまなかった。何度やっても膨らまなかった。それが、最近になってかなり大雑把で、いいかげんとでもいえそうなレシピを見つけた。『計量は精確にしなさい。あとは軽く混ぜるだけ。だまがあってもかまわないから。』というものだった。わたしはこれで、成功した。わたしの「蒸しパン」はみごとに膨らみ、ひび割れたのだ。うれしい。