「ご注文はお決まりですか?」

彼女は私に、それが当たり前であるように微笑んだ。伊藤にとって、仕事に向かう途中のスターバックスは天国で、コーヒーにしろ紅茶にしろ、週に一度は必ず飲んでしまう。
本当は頼むものは決まっていたが、少し迷ったふりをして答えた。

「えっと、ハイビスカスティのグランデで」

本当はトールサイズでもいいのだが、Awesome City Clubの「君はグランデ」という曲が好きで、ひと回り大きいグランデをつい選んでしまう。この曲の「幸せを無駄遣いしよう」というフレーズが好きなのだ。ドリンクを手にしたら再生しよう。

「かしこまりました!少々お待ちくださいね」

レジ後ろの作業スペースで、せっせと用意する彼女の髪は、低めの位置でゆるやかに結ばれている。
たまにふと思う。彼女は何時からここにいて、何時までこの作業を繰り返すのだろう。いったい何度、当たり前のように微笑み、笑顔でドリンクを提供するのだろう。

「お待たせ致しました。熱いのでお気をつけくださいね」

スリーブには綺麗な字で「すてきな一日を♡」と書かれていたーーーー



☆ご愛読、ありがとうございました!伊藤先生の次回作にご期待ください!






伊藤さん、なんでもない日常を
エッセイみたいに書くブログに
ハマっているようです👏👏👏(笑)

さあ!
レッスン行ってくるよー(。 ͡° ͜ ʖ ͡° ) キラン☆



みんなも
すてきな一日を💪( ˙꒳​˙💪 )


みのより!