当日は迷うことなくルーテル市ヶ谷ホールに到着し、
そのままゲネプロに入ったのですが、
もともと私の出番は1番最初で、途中から1人追加になり
順番が2番になりました。
で、その1番になった人はどんな人なのかな~~と歌を聴いたら
まーー、上手いわけですよ。
発声もすごいし、音大の声楽科出ましたって感じの本格派の女性。
イヤなんですよね~~、自分の前の出番の人が上手いと・・・・・
それでなくても私はヘタクソなんですから。。。。
これほど上手な人の次に歌う私がこの女性を超えるとしたら
笑いを取るくらいしか方法が浮かびません。
そんなことしたら2度と出演させてもらえなくなるので、
とにかく集中して、いつものように歌の中に深く入り込むことを考えました。
さて、本番開始。
1番目の女性の最高の演奏が終了し、私の出番です。
でも、この女性の本番を客席で聴きたかったですね。
舞台に出て客席を見渡して「あれっ」と思いました。
お客さんがかなり少ない・・・・・
たぶん、この時の私をビデオに撮っていたら、その「あれっ」というのが顔に
出ていたのではと思います。
しかしこれは演者である私にも責任があります。
演者はただ本番で歌うだけでなく、集客の役割も担っています。
残念ながらこういう時に駆けつけてくれる知り合いが全然いません・・・・
もっといろんな所に交友関係を作るようにしなくては。。。。
でもお客さんが少ないからと言って、歌うことには何の影響もありません。
来てくださったお客さんに向けて全力で歌うのみです。
1曲目はイタリア歌曲の「Nel cor piu non mi sento(うつろな心)」
これはメロディは綺麗ですが、恋することの苦しさを訴える歌です。
私は恋愛経験が少なく、恋の苦しさは全く知らないので、想像の中で「恋」と「苦しみ」を
「男らしく歌う」ということとリンクさせて歌いました。
そして問題の2曲目「初恋」
何が問題かと言うと、伴奏合わせでアカペラ部分の音程を何度もはずしたんです。
レッスン時にはずしたこと無かったのに何で??と思っていたのですが
その翌週のスタジオでの練習で原因が分かりました。
伴奏者に、本番と違う調の楽譜を送ってしまっていました。





だから、調が違っていても、伴奏が流れている部分は歌えるのですが
アカペラ部分は身体が元の音を覚えているので、出だしの1音目はその音を出します。
でも、音の流れでその音に違和感を感じて2音目で補正しようとするんですね。
そうすると、そこからメタメタになってしまう。
そういえば、歌い出しの音が何か出しづらかったんですよね。
そりゃそーです、もともとの楽譜では「ド」ですが、伴奏合わせの楽譜では1音低い「シ♭」
だったので・・・・
伴奏合わせの時点で全く気づかなかった私に、かなりの問題があります。
改めて、私の音程のいい加減さを思い知らされました。
で、本番では大丈夫でした。(たぶん)
そして3曲目「見上げてごらん、夜の星を」
この順番は何となくではなく、最初から考えていました。
イタリア語に限らず、外国語の歌って、聴いている人からすると
意味が通じないので、はっきり言うと「つまらない」んですよね。
これは私自信も感じたことで、周囲からもそういうことを良く聞きます。
なので、外国語の歌は最初にするようにしています。
それから順番を考える上では「ポジティブな歌を最後にする」
ということです。
やはり最後の歌は聴いてくださっているお客さんに「ほっ」としていただきたい。
なので、この構成にしました。
「見上げてごらん夜の星を」
どうだったでしょう?
もっともっと主張する、表現することがあったように思います。
でも、それが出来なかったのも、今の私です。
3曲とも、今の私を最大限に出せたと思います。
そしてコンサートが終わり、着替えにホテルの部屋に戻り、コンサートで
トリを勤めた男性と、いろいろとお話したのですが、そのうちの2つ。
本番のその男性の衣装にすごく興味を惹かれました。
なので「その衣装、どこで買ったんですか?」
と聞きました。
すると、結婚式とかコンサートなどの貸衣装がデパートで売り出されるそうです。
しかも10分の1以下の値段で。
その男性の衣装は1万円くらいでゲットしたそうで、かなりびっくりしました。
そしてもう1つ。
その男性から
「ここで習って何年?」
と聞かれて
「4年くらいです」
と答えると
「私は8年なんだけどね、レッスンを継続していると、ある日突然分かる時が来る
その時に(ああ、あの時先生がおっしゃってたのは、こういうことか)。と。
つまり、この世界は簡単に成ることがないので、とにかく継続することが大事だ」
と。
私にとって、かなり重く大事な言葉でした。
確かに声楽の世界は1、2年とかでどうなるものではない。
と分かっています。
でも、身近でそういう言葉を聞くと、すごく現実味があり、
また、この男性がかなり実力のある歌い手さんなので、説得力もあります。
自分が歩いている道に間違いが無いということを再確認できました。
今回のコンサートは、いろいろと得ることの多いものとなりました。
次回のコンサートまでに、少しは成長しないといけません。
やはり「精進」あるのみです。
そして最後に。
こんな私を指導してくださる先生と、リズムとピッチがあやしく、好き勝手に歌う私の歌の
伴奏を毎回してくれる伴奏のWさんに感謝です。
ありがとうございます。
これからもよろしくお願い致します。