ポールモーリアは、
私にとっては子守歌のようなものです。
物心ついたときには既にあり、レコードに針を落とし聴くことが自然で。
下部、【閲覧注意】です。
Paul Mauriat 「ゴッドファーザーの愛のテーマ」
Paul Mauriat 「Mamy Blue」
Paul Mauriat 「Endless Love」
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私が自分で買って持っているのはCDだけど、
幼少時に聴いた数々のレコードを買ったのは、
保護者という名の猛毒レベルの虐待者であり、
私が病んでいるのも100%そのせいなのだけれど、
曲は嫌いにはなれないし、憎みきることも出来ない。
だからこそ、悩みもがき、人生を送る。
1から100まで嫌いになることが出来たのなら、どれほど楽だっただろうか。
宮部みゆきの作品に、『火車』というのがある。
その中の描写で、
家族の1人の行方を捜す際に、「頼むから死んでてくれ」というような箇所がある。
普通に育った人には、その気持ちは解りえないだろう。
けれど、私にとってはその部分がとても印象的で、身近に感じられた。
どこかにチラッと書いたけど、
私は虐待から逃れられなかったので、強い憎しみの中で生きた。
私を苦しめた複数の人物のうち、3分の1くらいはこの世から消えた。
ただ、私の記憶には鮮明に残っている。
いつか、安らぎを得られるときが来るだろうか?
わからない。
けれど、私は自分の記憶を構成する、上記の曲は好きだ。
人は良いことをしながら悪いことをしたり、悪いことをしつつ良いことをしたり。
100%清廉潔白な人がこの世に存在するかはわからないが、
私は、自分がされて嫌だったことを、極力他人にしない人間でありたい。