沢山の人が書いているから、あえて、とも思ったけれど。
2012年の3月11日は、普通に過ごしました。
14時46分は、バスの中で旦那さんと、あぁこの時間だね、と言っていました。
2011年
この時、ワタシはオフィスでちょうど電話をしていました。
協力会社の慣れ親しんだ営業さん。
電話をしながら、「あれー、地震が来ましたね」なんてお喋りしていた。
一向に止まない揺れに、お互い段々と不安になって、
「とりあえず一回切りましょう。この続きは、また地震の後で。」
そう言って切ってから、結局連絡を取り合ったのは10日ほどしてからでした。
自営業の旦那さんは、いつもは家で仕事をしているのに、
この日はたまたま外注先に。
ワタシの勤務先からお堀沿いに、なんとか歩いても向かえる距離でした。
1度目の長い揺れがおさまって、同僚とともに一度オフィスの外に出ることに。
たまたま近くに小規模な公園があったので、
そこから数回の揺れを体感したり、周りの高いビルが揺れているのを見ていました。
同僚が携帯のテレビ画像を見せてくれて、お台場が火事?なんて恐れおののいていた。
情報が足りなくて、東北が震源地だったってこともわからなかった。
いつまでも続く地震。
午前中は暖かったのに、地震のあとは天気も崩れて寒くなっていった。
こうしていても埒があかない。
会社判断で、今日は帰るように、と言われた。
耐震に不安のあるビルだったため、会社に残ることは許されなかった。
なかなか繋がらない旦那さんの携帯に、会社の電話から何度もかけた。
ようやく通じた時には、ほっとして涙がでそうになった。
そんなワタシの気持ちと裏腹に、旦那さんの声はのんびりしたものだった。
お腹が大きくなっていたワタシが、家まで歩いて帰るのには若干の不安がある。
旦那さんと相談をして、まずは合流することにした。
会社で地図を広げて、ランドマークを再確認。頭に叩き込む。
荷物はあまり重くなく、でも必要なものを持っていくことに。
上司が心配をして、水を持っていきな、と言ってくれた。
外はたくさんの人が黙々と歩いていた。
同じ方向に歩く人、逆方向に歩く人。
まだまだお店は開いているところもあって、
途中銀行に寄ってお金をおろし、小腹を満足させるくらいの食べ物を買った。
何度か旦那さんにメールをするけれど、返事は来ない。
メール自体が届いているかどうかも分からない。
この日、産休を前に、同僚とタカノでフルーツブッフェに行く予定だった。
その子とも連絡がつかず、予約もキャンセルしないといけないなぁとぼんやり思いながら歩いた。
2時間弱くらいだったか。
ようやく旦那さんの外注先のビルが見えた時にはほっとした。
いくら電話しても繋がらず、暫く外で寒いなぁと思いながら過ごしていた。
幸いなことに、外注先のビルは2010年末に竣工されたばかり。
免震ビルのため、下手に動くよりも中にいた方が安心。
とても親切なおじいちゃん達が、快くワタシも迎え入れてくれた。
中にいた従業員の人たちは、テレビを見て情報を確認できたため、
帰宅できない人は早々と酒盛りを始めていた。
アルコールが飲めないけれど、ワタシもその輪の中に入れてもらう。
テレビが見れて、情報があるってなんてありがたいことなんだろう。
携帯は充電が十分ではなかったから、旦那さんと合流するまでは殆ど使用できなかった。
連絡を取り合う手段がなくなってしまうのが怖かったから。
妊婦のワタシのために、全く関係ないあの会社の人たちは、
ワタシ達のために一番いいソファを用意してくれて、
しかも、個室になるようにセッティングをしてくれた。
おかげで、いつまでも余震が続く中でも、眠りにつくことができた。
翌日、足りないながらも休息を取った状態で、帰宅。
電車もなんとか動いていたのを本当にありがたく思った。
非現実的な世界の中で、安心をしたくて、家の近所のガストに行く。
家まで帰ってこれたんだと思えて、ここでも泣きそうになる。
普段と変わらず、各席に朝刊が置かれていたのが不思議な光景だった。
その後、ワタシの会社は1週間自宅での様子見となり、
さらに2週間は、自宅・支店勤務・本社勤務と選択できることになり、
ワタシは自宅での勤務を続けた。
元々、4月の半ばから産休前有給に入る予定だったので、
4月に入ってから2週間は、後任に引き継ぎをして、そのまま産休に。
休む前に、仕事に本腰を入れられなかったのが後悔もあったり、
カラダが辛くなるときだったため、家で休みながら仕事できたことはありがたくもあり。
なんにせよ、その時はお腹の子を守らなくちゃ、という思いで一杯でした。
これが、ワタシ達夫婦の311。
テレビで、都内の様子、東北の様子を見て愕然としていた。
今までの日常が足元から崩れる思い。
映像で様々見るにつけ、被害にあわれた方達の気持ちを考えると、胸が痛みます。
(そんな軽々しい言葉も、申し訳なく思うのですが・・・。)
改めて、心からの冥福をお祈りします。