ネガティブな感情を持つことも大切な経験
わが子には、いつも笑顔で幸せに過ごしてほしい。親
であれば、だれもがそう思いますよね。けれど、怒り
や悲しみを経験しなければ、他者のそうした気持ちを
思いやることはできないでしょう。将来、バランスの
とれた人間として成長していくためには、ママに
「ダメ」と言われて怒りを覚えたり、悲しい思いをす
ることも大切な経験なのです。
ネガティブな感情を伴う経験をすべて排除するのでは
なく、赤ちゃんの感情の発達を大きな目でとらえ、支
えたいものですね。
感情は、この先一生かけて発達を続けます
赤ちゃんの感情の発達を調べるため、赤ちゃんと初対
面の人が赤ちゃんの腕を動かせないように押さえて反
応を見るという実験があります。
4ヶ月の赤ちゃんは、腕を押さえている人に対して怒り
を向けます。ところが同じ実験を7ヶ月の赤ちゃんに
行うと、その人ではなく、近くにいるママに対して怒
りの表情を向けるのです。ママに向かって不快な表情
をすると、ママが助けてくれることをわかっているの
ですね。
また1才を過ぎたころの赤ちゃんは、ママが注射される
のを見て、怒りを表すようになります。怒りの感情が、
月齢により奥深くなっていくのがわかりますね。
人間は、さまざまな経験を通して新しい感情を獲得し
ていきます。私たちも親となったことで「命がけで
守りたい」など、今まで味わったことのない感情を
持つようになりました。感情の深まり、広がりは、
これから一生かけて発達し続けるのです。
人と人とのかかわりで感情が育ちます
赤ちゃんの感情は、人と人とのかかわりの中ではぐく
まれます。赤ちゃんの世界が、ママとパパだけの関係
にとどまっていては、感情のやりとりもパターン化し
がち。
赤ちゃんの感情を豊かに育てていくためにも、親子で
積極的に外に出て、さまざまな人と交流しながら子育
てを楽しみたいですね。