泣き声以外のご機嫌な声が「言葉」の始まりです
2ヶ月ごろの赤ちゃんは、機嫌がいいとき「ア~」「ク~」
などの、やわらかい声を出し始めます。この「クーイ
ング」という声は、おしゃべりの第一歩。泣き声とは
違う、将来の話し言葉につながる発声の仕方です。
クーイングの出る時期や発声は、世界中の赤ちゃんに
共通。どの言語を母国語として育つ赤ちゃんも、最初
に出す声はみな同じというのが面白いですね。
どんどん変わっていく赤ちゃんの声を楽しんで
生まれたばかりの赤ちゃんは、舌やあごの筋肉が未熟
で、音の調整ができません。また鼻と口の境目の軟口
蓋がのどの奥に達しているので、のどを通る空気の振
動を共鳴させることもできません。このころののどの
構造は、サルやチンパンジーに近い形。発達に従って
口の奥の空間が広がり「ハハハ」という人間らしい笑
い声が出せるようになり、続いて声帯、のど、唇の筋
肉を細かく調整して「バ」「ダ」「パ」のような破裂
音も出せるようになるのです。
赤ちゃんの声は、発達とともにどんどん変化します。
今、赤ちゃんが出している声は今だけの物。貴重な
赤ちゃんの声を楽しみましょう、声の特徴を書き留め
たり、ビデオで撮ったりしてもいいですね。
言葉発達の速さや時期には個性があります
赤ちゃんは特別なトレーニングをしなくても、寝返り
をし、座れるようになり、やがて歩けるようになりま
す。言葉を獲得する力も、歩くことと同じくらい、赤
ちゃんに生まれつき備わっている物。周囲からの語り
かけや、まわりの人同士がコミュニケーションする様
子から、どんどん言葉を吸収していきます。
歩き始める時期に早い遅いがあるように、言葉の発達
にも個人差があります。早く話し始める子、話し始め
はゆっくりで、急に語彙が増える子など、その子なり
のペースをたどりますが、3歳を過ぎるころには、差
は目立たなくなってゆきます。