自律神経は呼吸や消化、血液などの機能をコントロールする神経
です。この自律神経を支配している脳の視床下部は、ホルモンの
分泌を指示する脳下垂体ととても近い位置にあり、お互いが深く
関係しています。ですからホルモンの急激な変化が起こる産後は、
自律神経のバランスも崩れやすくなるのです。
さらに自律神経はストレスの影響を受けやすいという特性もあり
ます。赤ちゃんが生まれて変化した生活リズムや環境、睡眠不足
や疲労、育児に対する周囲の声など、産後のママは何かとストレ
スが原因で自律神経が乱れることもあります。
生きていくうえで重要な機能をコントロールする自律神経ですか
ら、バランスが崩れるとさまざまな体の不調が現れてきます。
自律神経は交感神経と副交感神経、2つの神経に分かれています。
交感神経は日中、活動するときに必要となる体の機能をコントロ
ールする神経です。日中は交感神経が優位に、夜間は副交感神経
が優位になるように、必要に応じてスイッチが切り替わるのが、
健康な状態です。
しかしうまくスイッチが切り替われないと、2つの神経のバランス
が崩れて、どちらかの神経が過剰に働くことになります。そうなる
と、「病気ではないけれど、なんとなく体調が悪い」といった状態
になります。
たとえば、交感神経の働きが過剰だと胃腸の働きが鈍るので、下痢
や便秘になります。反対に副交感神経の働きが過剰だと胃酸が多量
に分泌され、胃痛の原因になったりします。
どちらかの神経が過剰に働く状態が続くと、もう一方の神経がそれに
対抗して過剰に働くため、2つの神経はオーバーヒート状態になりま
す。こうなると体の不調はさらに悪化し、「自律神経失調症」と呼ば
れる状態になります。
「なんとなく不調」という状態になったら、自律神経失調症になる前
に自律神経のバランスを整えることが必要です。
自律神経を乱す原因となるストレスを軽減することが、何よりの対処法です。