6月11日 木曜日。

昨晩も睡眠薬を飲まずに寝て見た。
やはり眠れない。
たまらず2時過ぎに服用。朝を迎えた。

8時30分。

相変わらず家にいても毎度のマイナス思考。

本日もあてもないドライブの旅に出かける。

運転していても色々考えてしまうが、家にいるよりよっぽど気が和む。

ただ、薬が抜けきらないため、しばしばボートする。

さらにこの日は雨。

睡眠薬が抜けきらない状態での運転は危険。

働いてもないのに人に危害を加えることは許されぬ。(働いていても許されぬが…)

車を止めてコンビニの駐車場で休憩をした。


スマホをいじりながら、電話ができる友人を探す。

タダマサに掛けてみよう。と思った。

波乱万丈な彼は転職すること4回。

更に昨年離婚も経験し、一軒家に1人寂しく住むイケメン同級生。

現在はフランチャイズチェーン店にて店長をしている。

私からすると決して幸せ者ではない。

女性にモテるが幸せではない部類とでも言っておこう。



プルルルルルル…。やっぱりでないな。。。

電話を切ろうとした瞬間。

もし・・もし・・・。
どうした・・こんな時間に。・・・。

…明らかな寝起き。

昨日は閉店まで仕事で、今日も夕方からの出勤。
当然寝ていた彼。


ごめん!寝てたよね? 

とりあえず挨拶がわりに謝る私。

そして、この時間に電話ができる理由を話した。


よし!昼飯でも食いに行こう!

話しを充分に聞いてくれてから誘ってくれた。

是非!
と答え、昼あたりにまた連絡すると伝えて電話を切った。



さて。昼まで何をしよう。。。

雨の中とりあえず車を走らせた。






暫くすると電話が鳴った。
電話の向こうの声はとても明るくやかましい。

聞きましたよ〜!アダっさんから!

ナカシマ君だった。

彼は塗装工で経営者。
アダっちゃんを含めた3人でことあるごとに飲みに行き、彼は何も考えていない自分を演じているが、真面目で人思いで常に熱い優しい男。

昼飯付き合って欲しいんですけど〜。
とナカシマ君。

今日は先約があるんだよー。ごめーん。
と私。

その友達との予定、断ってください!
今日、飯付き合って欲しいんです!
その人に連絡して断ってくれませんか?




えーーーーーーー?

…そんなん言う人います???



彼の押しに負け、タダマサに電話して予定を15時に変更してもらった。



こんな私が人を選ぶ権利があるのかな…。

でも私はとても嬉しかった。