その日の夜。

自分が壊れていくのを感じた私は、睡眠薬を止めようと思った。
ぐっすり眠ることはできるが、起床時にあまりにも頭がクラクラするということは、僕には合っていないのだ。辞めないとダメになるかもしれない。そう考えた。

全く眠れない。。。

全く。。。

眠れない。

でも飲まない。

眠れない。

マイナス思考が繰り出すアイデアはあまりにも多彩で私を苦しめ続ける。

頭はマイナス思考で支配され、それが正常な状態。

不安でしかない。

眠れない。。。。眠れない。。。

朝になった。

おそらく単発的に寝てはいただろうが、眠った感覚は全くなく、いつもと同じ時間に動き出した。

歯を磨くために鏡を見ると、顔は浮腫み瞼は腫れとにかくひどい顔だった。

今日顔色悪いね。寝れなかったの?
と嫁さんが声を掛けてくれた。

うん。ダメだった。と私。

今日も出掛けよう。

家にいたらダメになる。

考えすぎてダメになる。

運転しながら誰かと話しをしよう。

逃げるように家を出た。