競泳水着、日本メーカーの敗戦原因を考えよう!
<競泳>北島ら決勝5種目で日本新…いずれもスピード社水着
6月6日18時58分配信 毎日新聞 競泳の北京五輪日本代表壮行会を兼ねたジャパンオープンは6日、東京辰巳国際水泳場で開幕。決勝10種目中5種目で日本新記録が生まれた。いずれも英スピード社の水着「レーザーレーサー」を着用した、五輪代表選手によるものだった。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080606-00000080-mai-spo 私はこの一出来事をもって、ミズノ、アシックス、デサントの国内メーカー3社の技術力が全て海外メーカーに遅れをとっているとは思いません。 ただし、欠点は私の中では明確になりました。 皆さんは、この敗戦の原因をお考えになってみましたでしょうか? 私が考える原因は、そもそも競泳水着の市場規模は大手メーカーからすればそれほど大きくなく、事業投資もそれほどされていなかったのではないかということです。 そして上記の3社だけの問題ではありませんが、企業の小さな一部門にすぎないのに、この部門は企業全体の大きさを自分のものと思い、驕り高ぶった事業運営をしてきたのではないかということです。 こんなニュースも出ていましたしね。 水着新素材提供の山本化学工業が悲鳴 6月4日9時49分配信 日刊スポーツ アシックスとデサントの2社の五輪用水着に素材が採用された山本化学工業が“窮状”を訴えた。山本富造社長(49)が3日、報道各社に直筆のファクスを送付。(1)2社に意見や提案を聞いてもらえない(2)素材を全身に使用した水着(ニュージーランド製)を試してほしいが、どの選手が試着を希望しているか情報がもらえない-と打ち明けた。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080604-00000021-nks-spo 繰り返しますが、これは上記の3社だけの問題ではありません。 日本企業はこの水着ショックを他人事のように考えずに、自社の社風をもう一度見直すべきであります。 事業予算を大して持っていないのに、大きな顔をしている部門はありませんか? 金をかければ良い物が作れるとは言いませんが、金をかけずして良い物が作れていると考えることは、完全な驕りであります。 それとは別に個人的に思うのですが、競泳水着は他のスポーツ用品とのシナジー効果がそんなにあるとは、私は思えないのです。 万が一選手に裏切られるようなら、思い切ってこの事業撤退も視野に入れるべきなのではないでしょうか? 心配しないでも、選手にはまったく別のスポンサーがつくようにも思えます。 アパレルメーカーがついても良いでしょうし、海運業界がスポンサーについてもよいと思うのです(笑) そもそもオリンピックて、皆がスポーツを楽しめるよう広めるためにあるものだと思うのです。 シゴキで水泳選手が死亡した可能性のある事件も記憶に新しいと思います。 日本企業のスポーツに対する考え方を、もう一度見直す良い機会だと、私は今回の件で思いました。 |