大方の報道に反して、私は内需の力強さを感じる
6月3日8時2分配信 産経新聞 債券市場で長期金利が急ピッチで上昇している。インフレ懸念にくわえ、米国の低所得者向け高金利型住宅ローン(サブプライムローン)問題に端を発した信用不安が一服し、投機マネーが株式市場などに回帰しているためだ。ただ、長期金利の上昇で、住宅ローン金利は昨夏以来の水準にまで上昇。家計や企業の負担が増すことで景気を下押しする懸念も出ている。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080603-00000080-san-bus_all 先日のニュースで、今年のトレンド色はビビッド(生き生きとしているさま。鮮やかなさま)な原色というのをご紹介しましたが、明るい色が流行るとき、景気は好景気を演じることが多いのは、良く知られたことであります。 今回紹介した上記の経済ニュースでは、「長期金利の上昇で、住宅ローン金利は昨夏以来の水準にまで上昇。家計や企業の負担が増すことで景気を下押しする懸念も出ている。」とのコメントが続いていますが、それは外的要素であって、内的要素、つまり消費者の心理は、いつまでも暗い状態でいられるわけではありません。 人間にはバイオリズムがありますから、ポジティブな時とネガティブな時は、必ず周期的に訪れます。 バブル崩壊後の圧迫感から、ようやく前年度にかけて開放されてきたにも関わらず、サブプライムショックによって押し込められた消費者心理です。 欲求は満たされないまま、そのエネルギーだけが蓄積されています。 この状態を永遠に持続できるとは、私は到底思えないのであります。 ポジティブな時に思うようにその気持ちを発散できなかった場合、それはストレスとなり、いつか躁(そう)状態となって爆発することでしょう。 そしてその時、グローバル経済化で成長した日本企業の雄姿を、私たちは拝むことになります。 今まで何を不安に思っていたのだろうか? 今まで何を恐れていたのだろうか? 疑問が沸々と沸きあがり、いつしかそれは音を立てて沸騰し、破裂し、蒸気となって上空へ立ちのぼり、地の底からくるマグマのようなエネルギーの噴火を知らせるのであります。 理屈のへったくれも、今はもう必要ないかも知れません。 ただ一つの事実を、目をそらすことなく、私は見つめるだけです。 「株は買われています」 |