株価は株の価値にあらず!
わざとらしく勘違いしている業界の方もいらっしゃるようですけど、株価は株の価値を表しているものではありません。
株価というのは、あくまで市場で流通する、ほんの一部の流動株式の、過去の売買記録であります。 例えば創業者や安定株主が手放さない株には、値のつけようがないのです。 M&A等で、市場に流動する一部の株だけでなく、存在する全ての株を買い取ろうとしたときには、破綻状態を支援する買収で無い限り、基本的には売上規模の数倍の値で取引されるものであります。 日本の企業の時価総額と売上規模を調べてみればわかりますが、多くの日本企業は、数倍から十数倍にもおよぶ潜在的な価値を秘めているのでございます。 例えば一株純資産という指標は、株券本来の価値でもあります。 これは企業がこの瞬間解散にしたときに、株主に分配されるであろう資産額のことです。 そして企業の持つその純資産に対し、何倍もの借入金が出来る企業というものは、過大な減価償却等によって、企業の持つ資産は帳簿上の純資産より多くの資産があると見なされているために、銀行が金を貸すと言うことでもあります。 そういった本来の株券本来の価値に注目して投資するのを、長期投資というのであります(笑) 多くの上場企業は、バブル期よりもはるかに巨大で、はるかに高収益体制を整えてはいることは、皆さんご承知の通り。 いずれ、この実態は株式市場にも影響を与えてくるでしょう。 バブルは必ず崩壊するように、相場の異常な低迷も永遠ではないのです。 もちろんこれは、流動する日本株を安く買えるのも永遠ではないという、寂しい未来の約束でもあるのですけど(笑) |