「あーあ」

 

と言って自分がとった行動に対して「後悔」するところから「劣等感」は浮上してくる。だから「あーあ」といったため息はよくない。

 

「後悔」が習慣的に起こるようになってしまったのは、「幼いころからの教育指導」もその原因の一つと言える。

「自己を振り返る」とか「反省する」とか言って「できなかったこと」を「失敗」と呼び、そこにねちねちといつまでもフォーカスさせている。そういう行為は「徳の高い人になるための道徳教育」として指導されている。

 

「失敗は成功の元」というのはウソで、「失敗」と言っている「現象」は「成功の過程のある一場面」に過ぎない。

だから「失敗」はなく、それはあくまで「過程」なのだ。

 

「あきらめなければ成功する」というのは、この「失敗」として名指しされている「成功の過程の一場面」で放棄しない限り、その先にある結果は「成功」でしかない、ということを言っているのだ。

 

もっとも重要なのは、自分が究極の成功である「人生における成功」をどうとらえているかだ。

 

「成功」はただ単に、お金をたくさん持つこととか、人の上に立つこととか、人から称賛されることとかではないはず。

もし本気でそう思っているなら、もっとよく自分と対話した方がいい。「本当にそうですか?」と。

 

「真の成功」は「どう生きたか」の中にあるのではないだろうか?