久しぶりの実家
玄関の鍵を開けると
中は真っ暗で
少し⋯ほこりっぽかった
全ての雨戸を開けて
明かりと空気を入れて
目に入ったカレンダーは
2023年2月で止まってた
時計も何故か止まってて
父ちゃんが横になってた椅子
の上にある茶色のマットも
さっきまで父ちゃん寝てたみたいに
ぺたんこで
なのに父ちゃんの香りはもうしなくて
お風呂場には父ちゃんが干した
タオルがそのまま干されてて
本当に時間が止まってるみたい
1人、2人って兄弟が帰ってくると
時間が動き出して活気が元って
あの頃みたいにすき焼き突いて
食べて笑った
弟が見つけた3冊の
母子手帳
懐かしい母さんの字
21歳の母さんの字
父ちゃんは26歳で
私は3,150kgで、2時16分に
産まれてた✨️
私が産まれる1ヶ月半前
切迫早産で、要安静って書いてて
母さんは、どんな想いで
初めての出産と向き合ってたんたろ
どんなに不安だったんだろ
母子手帳の最初の方には
「母となるまでの心構え」
ってページがあってね
はじめてこの手帳を手にした時
母さん、このページ
一所懸命読んだんかな
なんて、21歳の母さんと
父ちゃんを想像した
たぶん、こうして実家で
お正月過ごすのは最後
感慨深い1日⋯だったな
3冊の古い古い母子手帳には
母さんと父ちゃんの愛情が
いっぱい詰まってました✨️