「ゲーム業界で働きたいけれど、専門的なスキルがないと難しいのかな?」
「前編で紹介された職種以外には、どんな仕事があるんだろう?」
そんな人に向けて、後編ではゲーム業界の中でも、より専門的な知識やスキルを活かす4つの職種を紹介していきます。
前編では比較的仕事内容をイメージしやすく、今から準備を始めやすい職種を紹介しました。
一方で後編では、専門的な知識や制作スキルが必要になる職種を扱います。
前編より難易度は高くなりますが、今の時点で経験がないからといって、最初から諦める必要はありません。
高校生・大学生の今は、まだ経験が少なくて当然です。
仕事内容を知ったうえで、「将来こんな仕事をしてみたい」と思える職種がないか探してみてくださいね。
まだ前編を読んでいない方は、まずこちらから読んでみてください。
前々回では、未経験者でもゲーム業界に参加できるかについて記事にしていますので、まだ見ていない方はこちらからどうぞ。
前々回→未経験者でもゲーム業界に参入できる?|高校生・大学生から目指す6つのステップ【後編】
ゲーム業界の職種8選をおさらい
後編では、前編で紹介した職種も含めて、今回紹介する8つの職種を確認しておきましょう。
- ゲームのデバッグ・テスター
- シナリオライター
- ゲームサウンド関連職
- ゲームプランナー
- ゲームローカライズ担当
- ゲームデザイナー
- ゲームアニメーター
- ゲームプログラマー
後編では、この中から5~8の職種を詳しく紹介していきます。
前編よりも専門的な知識やスキルが必要になる仕事もありますが、ここでも「向いている人・向いていない人」を参考にしながら、自分との相性を考えてみてくださいね。
5.ゲームローカライズ担当【難易度:★★★⯪☆】
ゲームローカライズ担当は、ゲームを海外向けに展開するとき、文章やセリフなどを現地の言語や文化に合わせて調整する仕事です。
単純に日本語を外国語に翻訳するだけではありません。
その国の文化や表現を考えながら、海外のプレイヤーにも自然に楽しんでもらえるようにゲームを調整します。
日本では自然な表現でも、海外では意味が伝わりにくかったり、違和感を持たれたりすることがあります。
そのため、言葉だけでなくゲームの世界観やキャラクターの性格まで理解する力が必要です。
向いている人
- 外国語を学ぶことが好きな人
- 海外のゲームや映画、文化に興味がある人
- 言葉の微妙なニュアンスに気づける人
- 文章を丁寧に読み書きすることが好きな人
- 日本と海外の文化や表現の違いに興味がある人
向いていない人
- 外国語を学ぶことに興味がない人
- 文章を読むことが苦手な人
- 言葉の細かな違いを考えることが苦手な人
- 大ざっぱに作業してしまうことが多い人
- ゲームや海外文化にあまり興味がない人
「向いていない人」に当てはまっても諦める必要はない
今の語学力だけで、自分が向いているかどうかを決める必要はありません。
外国語が得意ではなくても、これから学習していくことで力を伸ばしていけます。
まずは海外ゲームを遊んだり、外国語のゲーム動画や文章に触れたりして、「ゲームを海外の人にも届ける仕事」に興味を持てるか確かめてみてくださいね。
初心者におすすめなポイントと注意点
外国語という強みをゲーム業界で活かせる可能性があることが魅力です。
ただし、語学力だけでなく、ゲームの世界観やキャラクターを理解したうえで、自然な表現に変える力も求められます。
「外国語が好き」だけでなく、「ゲームと海外文化の両方が好き」という人は、ぜひ候補に入れてみてくださいね。
6.ゲームデザイナー【難易度:★★★★☆】
ゲームデザイナーは、キャラクターや背景、UIなど、ゲームのビジュアルに関わるデザインを制作する仕事です。
ゲームの世界観を視覚的に表現するため、絵を描く力だけでなく、デザインの知識や制作ソフトを扱うスキルも求められます。
「このゲームを見た瞬間に、どんな世界なのかが伝わる」という状態を作ることも大切な役割です。
ゲームを見て「このキャラクターかっこいいな」「この世界観が好きだな」と感じることが多い人は、候補に入れてみてくださいね。
向いている人
- 絵やイラストを描くことが好きな人
- キャラクターを考えることが好きな人
- ゲームの世界観を考えることが好きな人
- 自分のアイデアを絵やデザインで表現したい人
- 細かな部分までこだわって作品を仕上げることが好きな人
向いていない人
- 絵やデザインに興味がない人
- 制作ソフトを学ぶことに抵抗がある人
- 細かな部分を調整することが苦手な人
- 作品を何度も修正することが苦手な人
- ビジュアルよりもゲームの仕組みや文章に興味がある人
「向いていない人」に当てはまっても諦める必要はない
「絵が上手ではないから無理」と考えてしまう人もいるかもしれません。
しかし、デザインは練習を重ねることで少しずつ身につけていける分野です。
最初からプロと同じレベルを目指す必要はありませんよ。
好きなゲームのデザインを観察したり、簡単なイラストを描いたりしながら、自分が制作することを楽しめるか確かめてみてくださいね。
初心者におすすめなポイントと注意点
ゲームの世界観やキャラクターを自分の手で形にしたい人にとって、魅力的な職種です。
作品を作ること自体が練習になるので、少しずつでも制作経験を積んでいくといいですよ。
一方で、絵が好きなだけでなく、制作ソフトやデザインに関する知識も必要になります。
興味があるなら、まず簡単な作品を一つ完成させるところから始めてみてくださいね。
7.ゲームアニメーター【難易度:★★★★⯪】
ゲームアニメーターは、ゲームに登場するキャラクターや物体の動きを制作する仕事です。
キャラクターが歩く、走る、攻撃する、ジャンプするなどの動きを作り、ゲームの世界に生命感を与えます。
同じキャラクターでも、動き方によってプレイヤーが受ける印象は大きく変わります。
そのため、キャラクターの性格やゲームの世界観に合った動きを考えることが重要です。
ゲームを遊んでいて、「このキャラクターの動きが好き」と感じることがある人は、ゲームアニメーターにも注目してみてくださいね。
向いている人
- キャラクターの動きを観察することが好きな人
- アニメーションや映像表現に興味がある人
- キャラクターを動かすことが好きな人
- 細かな動きの違いに気づける人
- より自然な動きを試行錯誤することが好きな人
向いていない人
- キャラクターの動きに興味がない人
- 細かな動きを調整することが苦手な人
- 制作ソフトを学ぶことに抵抗がある人
- 同じ動きを何度も修正することが苦手な人
- 試行錯誤を続けることが苦手な人
「向いていない人」に当てはまっても諦める必要はない
アニメーション制作の経験がなくても、興味があるならこれから学んでいけます。
まずはゲームを遊ぶときに、キャラクターの歩き方や攻撃モーションなどを意識して観察してみてくださいね。
「この動きを自分でも作ってみたい」と思えるなら、少しずつ制作に挑戦してみるといいですよ。
初心者におすすめなポイントと注意点
キャラクターを自分の手で動かしたい人にとって魅力的な職種です。
ただし、専門的な制作ソフトやアニメーションの知識が必要になるため、基礎から少しずつ学ぶ姿勢を大切にしてくださいね。
ゲームを見るときに「どんな動きになっているか」を意識するだけでも、興味を深めるきっかけになりますよ。
8.ゲームプログラマー【難易度:★★★★★】
ゲームプログラマーは、プログラミングによってゲームを実際に動かす仕事です。
キャラクターの動きやゲーム内のシステム、画面上のさまざまな処理などをプログラムで実装します。
ゲームプランナーが考えた企画を、プレイヤーが実際に遊べる形へ変えていく重要な役割です。
キャラクターの操作や敵が出現する仕組み、ゲーム内のイベントなど、プレイヤーが楽しんでいるさまざまな要素にプログラムが関わっています。
向いている人
- パソコンを使ってものを作ることが好きな人
- ゲームの仕組みを考えることが好きな人
- 論理的に考えることが得意な人
- エラーの原因を探ることが好きな人
- 試行錯誤しながら問題を解決することが好きな人
向いていない人
- パソコンを使った作業に興味がない人
- プログラミングを学ぶことに強い抵抗がある人
- エラーが起きたときに原因を探すことが苦手な人
- 論理的に考えることが苦手な人
- 一つの問題を時間をかけて解決することが苦手な人
「向いていない人」に当てはまっても諦める必要はない
プログラミングをやったことがないからといって、最初から諦める必要はありません。
高校生や大学生の段階では、まだプログラミングを経験したことがない人も少なくありません。
まずは簡単なプログラムを動かして、「自分が作ったものが動く」という体験から始めてみてくださいね。
エラーが出たときも、そこで終わりにするのではなく、「なぜ動かないんだろう?」と原因を探してみると、それ自体が学びになりますよ。
初心者におすすめなポイントと注意点
専門的な知識が必要な職種ですが、自分でゲームを作りながら学べることが魅力です。
一方で、知識を身につけるまでには時間がかかるため、継続して学習することが大切になります。
最初から難しいゲームを作ろうとしなくても大丈夫です。
「ゲームが好き」だけでなく、「コードを書いて仕組みを作ることも面白そう」と思える人は、簡単なものから挑戦してみてくださいね。
まとめ|「向いているか」より「興味があるか」から考えてみよう
ここまで、ゲーム業界の職種8選を難易度順に紹介してきました。
前編ではゲームのデバッグ・テスター、シナリオライター、ゲームサウンド関連職、ゲームプランナー、後編ではゲームローカライズ担当、ゲームデザイナー、ゲームアニメーター、ゲームプログラマーを取り上げました。
難易度が高い職種ほど、専門的な知識や制作スキルが必要になります。
ですが、難易度が高い=初心者が目指してはいけない職種、ということではありません。
高校生・大学生の今は、まだ経験が少なくて当然です。
大切なのは、現在のスキルだけで「自分には無理」と判断することではありません。
「この仕事をやってみたい」「この分野をもっと知りたい」と思える仕事を見つけたら、そこから必要な知識やスキルを調べてみてくださいね。
「ゲームが好き」という気持ちは、ゲーム業界を目指すための最初のきっかけになります。
そこから、自分はストーリーが好きなのか、音楽が好きなのか、デザインが好きなのか、ゲームの仕組みを考えることが好きなのかを少しずつ掘り下げてみるといいですよ。
「今できるか」ではなく、「これからできるようになりたいか」という視点で職種を選んでみてください。
気になる職種が見つかったら、その仕事についてさらに調べたり、実際に簡単な制作を体験したりしてみましょう。
「思っていたより楽しい」「これは自分には合わないかも」という発見も、進路を決めるための大切な材料になりますよ。
ゲーム業界には、今回紹介した8職種以外にもさまざまな仕事があります。
「ゲームが好き」という気持ちを入り口にして、自分の得意なことや興味のあることを組み合わせていけば、自分に合った仕事が見つかる可能性があります。
よくある質問(FAQ)
ゲーム業界を目指すにあたって、高校生や大学生の皆さんからよくいただく質問をまとめました。
Q1. 文系・理系どちらが進路として有利ですか?
A1. 職種によって異なりますが、どちらでも活躍できます。
プログラマーなどは理系(論理的思考)が活きやすいですが、プランナーやシナリオライター、ローカライズなどは文系の強みを活かせます。大切なのは文理よりも「その職種への興味とスキル」です。
Q2. 専門学校と大学、どちらに行くべきでしょうか?
A2. 目的によって選ぶのがおすすめです。
特定の職種(デザイナーやプログラマーなど)の技術を早く集中して身につけたいなら専門学校、幅広い教養を学びながら進路をじっくり考えたいなら大学が向いています。どちらからでも業界は目指せます。
Q3. 紹介されている「難易度」が高い職種は、未経験からは絶対に無理ですか?
A3. いいえ、決してそんなことはありません。
本文でも触れた通り、ここでの難易度は「習得までに必要な時間や専門性の高さ」の目安です。高校生・大学生の今から基礎を少しずつ学んでいけば、十分に目指すことができます。
Q4. 記事にある「向いていない人」の特徴に当てはまったら、諦めるべきですか?
A4. 諦める必要はありません。
向いている特徴はあくまで目安です。実際に簡単な作業を体験(物語を書く、簡単なコードを動かすなど)してみて、「楽しい」「もっとやりたい」と思えるなら、それが一番の適性になります。
Q5. まず何から始めたらいいか分かりません。
A5. 好きなゲームを少し違う視点で観察することから始めましょう。
「なぜこの演出は面白いのか(プランナー視点)」「このキャラはどう動いているか(アニメーター視点)」など、意識して遊ぶだけでも立派な第一歩です。興味が湧いたら、無料の制作ソフトなどに触れてみてください。
次回予告|初心者におすすめ・逆に避けた方がよいゲーム14選
今回は、ゲーム業界にはどのような職種があるのかを、難易度順に紹介しました。
「ゲーム業界で働いてみたい」と思っていても、仕事内容を知らなければ、どの職種を目指せばいいのか決めるのは難しいですよね。
だからこそ、まずはいろいろな仕事を知って、その中から「自分が興味を持てる仕事」を探していくことが大切です。
そして、ゲーム業界を目指すなら、まずは実際にいろいろなゲームを遊んでみることも大切です。
ただ、「ゲームを始めたいけれど、どんなゲームを選べばいいのか分からない」という人もいると思います。
そこで次回は、「初心者にオススメ・逆に避けた方がよいゲーム14選」をテーマに、ゲームを始めたばかりの人におすすめしやすいゲームと、最初は避けたほうがよいゲームを紹介します。
ゲームによって操作方法や難易度、プレイスタイルは大きく異なります。
初心者がいきなり難しいゲームを選んでしまうと、「ゲームって難しいな」「自分には向いていないかも」と感じてしまうこともあります。
だからこそ、最初のゲーム選びは、これからゲームを楽しんでいくための大切なポイントです。
「ゲームを始めてみたいけれど、何を選べばいい?」
「できれば初心者でも楽しみやすいゲームから始めたい」
そんな人は、次回の記事もぜひチェックしてみてくださいね。
次回記事はこちら→作成中。。。
