高校生ら8人が死亡した雪崩事故の現場で、医療活動に当たったDMATの医師が、初めて当時の状況を語りました

 「雪崩で流されることによって立木などにぶつかって骨折したり、骨折によって内臓損傷したりする人が多かった」(那須赤十字病院救命救急センター 林堅二副センター長)

 こう話すのは、現場で医療活動に当たったDMATの医師です。初めて当時の状況を語りました。DMATとは災害現場での医療に特化した専門チームで、けがの程度によって治療の優先順位を決めるトリアージをもとに、応急手当にあたります。

 「現場にドクターが行くことによって、現場でも医療の介入ができる救出が非常に困難であったという方もいた」(那須赤十字病院救命救急センター 林堅二副センター長)

Q.低体温症の人もいた?
 「いました。なるべくストーブに近い場所で、全ての患者を処置する努力はした」(那須赤十字病院救命救急センター 林堅二副センター長)

 31日午後、雪崩で犠牲になった大田原高校の奥公輝さん(16)の告別式が営まれました。

 「本当にいい先輩だったので、今までありがとうございましたと」(奥さんの後輩)

 午後6時からは、犠牲になった高校生3人の通夜が営まれます。