こんにちは、しおんです♪
ブログを見てくださってありがとうございます。
韓国で普通に暮らしている
主婦です。

 

「愛の不時着」の次にはまっている
「ザ・キング 永遠の君主」

 

小説を読んでいる途中ですが、

ドラマとちょっと違っていたり、

詳しく説明が入っているシーンなどを

簡単に翻訳しています。

 

趣味での翻訳ですので、

完璧な訳ではないですが

雰囲気だけでも味わっていただければと思います。

 

日本のネットフリックスでは

どのように訳してるのか気になるところです。

자네

죽을래?

とか、どうしてるんだろう・・・。

 

どこかで자네は「そなた」と

訳してたので、それを使いました。

 

また、이곤はイ・ゴンだけど

곤だけだと発音はコンに近いので

「コン」としていたのですが、

苗字があろうがなかろうが統一して

「ゴン」と書くことにしました。

 

第5話の証明キス

韓国ではこのキスシーンを

「証明キス」と呼んでますニコニコ

韓国語が読める方は
こちらをどうぞ~。
 
 

 

 

 

1巻、201ページ

「そう言うと思った。

大韓民国はみんなぐるだな!」

 

射撃場の主人もそう言っていた。

それでも何度もお金を

払わないといけなかった。

悔しがるゴンを見て

テウルは舌打ちをした。

 

「静かにして。外に見張りがいるわ。」

「バカじゃないのか?

この部屋にCCTVが何台もあるのに?」

「あれ、CCTVなの?」

 

部屋に何枚かの絵画があった。

ゴンは額縁の方に向かって手を振った。

「そなたも手を振ってやれ。

現在12人視聴中だ。」

 

驚いたテウルは立ち上がった。

帝国といえ、宮廷といえども、

こんな人権侵害を受けるわけには

いかないと思ったからだが、

ゴンは笑いをこらえながら

テウルを引っ張って座らせた。

 

「今ではもう全部信じるんだな。

嘘なのに。」

座った位置は

前よりも少しゴンに近かった。

テウルは近すぎる位置が

気になりながらもゴンを見た。

 

「ひどい、

あれ本当にCCTVじゃないの?」

「違う。からかったんだ。

証明してほしいか?」

ゴンの顔が

テウルの肩の上にもたれ掛かった。

ゴンは何事もなかったように

穏やかな表情をしていた。

微妙な緊張感のようなものは

テウルだけが感じているように。

 

テウルは初めて会った時から

誰かの注目を集めるには

十分だと思っていた

彫刻のような顔をじっと見つめた。

ゴンは目を閉じると

さらに彫刻のようだった。

 

「いまから聞くことに、

はい、いいえだけで答えて。」

 

長いこと考えることもなかった。

テウルがこの世界に来た理由のようなものは。

他人より勇敢ではあったが、

ものすごく勇敢でも

特別に好奇心旺盛でもなかった。

自分に頭を傾けたまま、

目を閉じているこの男。

一人で放っておくと寂しそうに見えて、

本当に自分が横にいたら

少しは寂しそうではないように見えるこの男。

 

男がうなずいてテウルに答えた。

「聞いてみろ。」

「一度も恋愛したことないでしょ。」

 

テウルに体をもたれ掛かっていたゴンは

首を振って反論した。

 

「いいや、したことあるぞ。」

「いつしたのか当ててみようか?」

 

「当ててみろ。」

二人の視線が深く絡み合った。

「今。」

 

テウルの言葉にゴンがそっと笑った。

「こうするべきだったかな。」

 

大きな手がテウルの頬を一度に包んだ。

同時にゴンが首の向きを変えて

テウルに口づけをした。

 

テウルは固まったまま

柔らかく触れた唇の感触を感じた。

口づけをしたゴンが、

驚いているテウルをそっと見つめた。

 

私が何を証明したのかも当ててごらん。」

「,,,,,」

「恋愛したことあること。

じゃなければ今恋愛していること。」      

          

そう言ってゴンは笑った。

幸せそうで、実際に幸せだった。

ゴンの幸せが完全な形をしていて

テウルはふと不安になった。

 

今まで触れたゴンの世界は

ほんの一部だった。

宮廷の外にある世界は

テウルが全く知らないものだった。

 

この世界に少しでも滞在することが

はたして大丈夫なことなのかさえ

確信できなかった。

 

だからどこまで、

1と0の間を超える門さえも

超えた今ではどこまで、

ゴンと一緒に歩くのか漠然としていた。