2024年ドライブ⑩ 三国峠ドライブ その2 新清水トンネル(新潟県南魚沼郡湯沢町) | シンカの進化

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2024年5月3日(金・祝)、「2024年ドライブ⑩ 三国峠ドライブ」記事の続きです。
 
新潟県南魚沼郡湯沢町にある「JR東日本 上越線 土樽駅」を後にした僕と親友は、
 
土樽駅のすぐ近くにある「新清水トンネル」を見学してきました。
 
「新清水トンネル 土樽側出口」です。

トンネルのすぐ近くまで登ることは禁止されており、少し離れた場所から撮影しました。
 
江戸時代まで、越後から上州(上野)へ抜ける峠道は2つありました。
 
1つが三国峠、もう1つが清水峠です。
 
三国峠は標高が低いのですが、遠回りの峠道です。
 
清水峠は標高は高いのですが、最短ルートです。
 
戦国時代に上杉謙信によって、軍事利用されたとのことです。
 
その清水峠に近いところを通るトンネルが4つあります。
 
3つは鉄道トンネルで、1つは高速道路のトンネルです。
 
いずれも遠回りの三国峠ルートではなく、最短距離の清水峠の近くに作られたようです。
 
一番古いものは、「JR東日本 上越線」の「清水トンネル」です。
 
1922年に着工され、1931年に開通しています。戦前の開通ですね。
 
高度を稼いで、トンネルの長さをできる限り短くするために、群馬県側、新潟県側双方にループ線があります。
 
長さは9702mで、完成当時は鉄道長大トンネルとしては東洋一(もちろん日本一)、世界でも第9位の長さであったそうです。
 
次に古いものは、同じく「JR東日本 上越線」の「新清水トンネル」です。
 
画像にあげたトンネルです。
 
1963年に着工され、1967年に開通しています。
 
こちらは群馬県側の湯檜曽駅、土合駅を地下駅にすることで、高度を稼がずに開通しています。
 
昭和となり、トンネル掘削技術が進んだのでしょうね。
 
長さは13490mです。
 
次に古いものは「上越新幹線」の「第清水トンネル」です。
 
1971年に着工され、1982年に開通しています。
 
長さは22221mでだんだんと長くなっていきますね。
 
1988年の青函トンネル貫通まで世界一だったそうです。
 
そして最後に開通したのは「関越自動車道」の「関越トンネル」です。
 
こちらは鉄道トンネルではなく、高速道路のトンネルで、下り線は1985年に、上り線は1991年に開通しています。
 
以上4つのトンネルは、いずれも谷川岳の下を貫いています。
 
戦前に開通した「清水トンネル」は、2009年に経済産業省より「近代化産業遺産」に認定されています。
 
土樽駅周辺を流れる川は清流です。信濃川の支流である魚野川の水源に近いです。

手前が上越線の下り線、奥が上越線の上り線です。開通年はそれぞれ新清水トンネル、清水トンネルと一緒です。

川面に降りてみました。水がきれいです。

清水トンネルに向かう上越線です。1931年開通の路線です。橋脚に歴史を感じますね。風化が始まっている感じです。大丈夫でしょうか?

上越線(上り)の鉄橋を下から撮影してみました。

上越線からは歴史を感じ、そして魚野川からは清流の清らかさに触れてきました。
 
では!