2021年5月26日(水)、新潟県燕市にある「横田切れ公園」に行ってきました。
旧・西蒲原郡分水町にあります。
名前が面白いですよね。
横田というのは地名なのですが、すぐ近くを信濃川が流れています。
明治29年7月22日、信濃川は豪雨により大増水し、
この横田の地にて堤防が決壊し、大洪水を起こします。
その歴史を刻みつけ、忘れないようにするために、
更には治水の大切さを伝えるために、
信濃川の堤防上にある公園に「横田切れ公園」と名付けたようです。
説明書きです。
草ボーボーでした。
横田付近の明治34年の信濃川と現在の信濃川の川幅比較の地図です。水色が当時の信濃川で川幅は約1230m、黒い線が現在の川幅で約220m。全然違いますね。
川幅が縮まったのは、大河津分水のお陰です。
河口以外で、信濃川が日本海に最も近づくところに、人工的作った分水路が、大河津分水です。
明治42年に本格的に工事は開始され、
大正11年に通水、
昭和6年に補修完了により安定稼働し、
当時は東洋一の大工事と呼ばれていたそうです。
新潟平野を川幅1000m以上の大河が、
南北に流れていたかと想像すると、怖いですね。
今、最も広い川幅の場所は、大河津分水の手前ですね。
ここです。川幅は約1000mありますが、大河津分水があるので、今は洪水の心配はほとんどありません。この場所はなかなか圧巻ですよ。
横田切れの説明書きです。流れ出た水は、新潟平野の多くを水没させ、疫病も流行らせたそうです。当時の様子を絵にしたものがありますね。
死者も多く、かなり大きな大災害だったようですね。
今は田畑に囲まれた静かで穏やか公園で、
僕が訪ねた時は、おじいさんが一人、穏やかにたたずんでいました。
治水の大切さを学び、歴史の勉強となりました。
では!