今日は、映画『君の名は。」を見てきました。
新海誠監督の作品は、初めて見ましたが、
空、彗星、隕石といったところの、アニメーションの繊細さ、美しさ、
そしてRADWIMPSの音楽のフィット感、
とても良い作品であったと思います。
技術的なところはコメントできないので、
内容的なところから連想したことを少しコメントしたいと思います。
「時空を超えた出会い」がテーマとなっている映画。
内容的には、いろいろと突っ込みどころはありますが、
ファンタジーは心の現実を表現したもの。
細部の整合性などに目を向けては、心響かないのがファンタジーだというのが、
僕の持論です。
心の深いところでは、時空を超えた出会いが必ずあるはず、
現実的に生き過ぎていると、その出会いには開かれない、
でも心の深いところで生きるとは、
死にも近い世界に踏み込まねばならぬほど危険もある、
この映画にも生と死の境界の世界と、その危険性が見事に描かれていましたね。
子どもの頃、眠ろうとすると、かすかに耳の中に音がすることに気づき、
今思えば、耳鳴りであったと思いますが、
僕は、それを遠い宇宙のどこかからのメッセージと捉え、
一生懸命、耳を澄ませていました。
時空を超える方法が必ずあるはずだと、希望を持っていました。
今は現実を生きているので、
そんなことを思うこともほとんどなくなりましたが、
そんな幼心が刺激され、感動の涙より、
郷愁の涙がにじむような作品でした。
今の世の中、
地震や水害などの自然災害、テロや戦争などの出来事、などなど、
明日の我が身がどうなっているのかなんて、
誰にもわからない世の中になりました。
そんな世の中でも希望を持ち、その希望が叶うよう努めること、
それが大切であること、
そのような姿勢でいると、世の中の展開が変わる可能性があること、
などを新海監督は言いたかったのではないか、
ということをこの映画を見て、感じました。
良い映画なので、おすすめです。
では!