(16日終値)
ドル・円相場:1ドル=106.04円(前営業日比△0.66円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=128.36円(△0.56円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.2106ドル(▲0.0023ドル)
ダウ工業株30種平均:31522.75ドル(△64.35ドル)
ナスダック総合株価指数:14047.50(▲47.97)
10年物米国債利回り:1.31%(△0.10%)
WTI原油先物3月限:1バレル=60.05ドル(△0.58ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=1799.0ドル(▲24.2ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
2月米ニューヨーク連銀製造業景気指数 12.1 3.5
12月対米証券投資動向
短期債を除く 1210億ドル 1492億ドル
短期債を含む ▲6億ドル 1147億ドル・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は4日続伸。20時過ぎに一時105.18円と日通し安値を付けたものの、米長期金利の上昇を手掛かりにドル買い戻しが強まると持ち直した。米追加経済対策や新型コロナウイルスワクチン普及への期待から、米10年債利回りが一時1.3141%前後と昨年2月27日以来約1年ぶりの高水準を更新。連休明けのNY勢が本格参入したあとはドル買いがさらに加速し、5日の高値105.77円を上抜けて一時106.07円と昨年10月8日以来約4カ月ぶりの高値を付けた。
2月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が12.1と予想の6.0を上回ったこともドル買いを誘ったほか、市場では「200日移動平均線が位置する105.51円を明確に上抜けたことでテクニカル的な買いが入りやすい」との声が聞かれた。
・ユーロドルは反落。欧州時間発表の2月独ZEW景況感指数や10-12月期ユーロ圏域内総生産(GDP)改定値が予想を上回ったことを受けて、21時30分前に一時1.2169ドルと日通し高値を付けたものの、1.2170-80ドルに観測されている売りオーダーに上値を抑えられると失速した。
NY勢本格参入後は米10年債利回りが約1年ぶりの高水準を付けたことで、全般ドル買いが活発化し、24時前に一時1.2095ドルと日通し安値を更新した。その後の戻りも1.2124ドル付近にとどまった。
・ユーロ円は4日続伸。ユーロドルの下落につれた売りが出ると127.96円付近まで下押ししたものの、ドル円の上昇につれた買いが入ると一時128.38円と2018年12月以来約2年2カ月ぶりの高値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は小幅続伸し、史上最高値を更新した。米追加経済対策や新型コロナワクチン普及への期待から買いが入った。米長期金利の上昇を受けて、利ざや拡大の見方からJPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスなど金融株が買われた。原油先物価格の上昇を背景に、シェブロンなどエネルギー株も上げた。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに反落。米長期金利上昇を受けて、アップルなど主力ハイテク株に売りが出た。
・米国債券相場で長期ゾーンは大幅に3日続落。10年債利回りは一時1.3141%前後と昨年2月27日以来約1年ぶりの高水準を付けた。新型コロナワクチン普及や米追加経済対策による景気回復の加速が意識されて、市場ではインフレ警戒が強まった。
・原油先物相場は続伸。米国テキサス州を中心とする悪天候(大寒波や暴風)が原因で、複数の石油関連施設が閉鎖されている。この一連の悪天候による原油の供給不安で原油先物価格は続伸し、昨年1月以来となる60ドル台で引けた。なお、一部通信社によると、「米国の原油生産は暴風雪で日量200万バレル程度減少する」との報道も流れた。
・金先物相場は3日続落。米10年債利回りが昨年2月以来となる1.29%台まで上昇したことや、米金利高によるドル買いで、安全資産とされる金先物は続落した。バイデン米政権による1.9兆ドルの追加経済対策の早期成立や、ワクチン普及による経済活動正常化への期待が根強く、避難通貨としての金離れが顕著になってきている。
(中村)
出典:FXi24
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