(29日終値:30日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=104.70円(29日15時時点比△0.23円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=127.03円(△0.62円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.2132ドル(△0.0033ドル)
FTSE100種総合株価指数:6407.46(前営業日比▲118.69)
ドイツ株式指数(DAX):13432.87(▲233.06)
10年物英国債利回り:0.327%(△0.040%)
10年物独国債利回り:▲0.518%(△0.021%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
10-12月期仏GDP速報値
前期比 ▲1.3% 18.5%・改
10-12月期独GDP速報値(季節調整済)
前期比 0.1% 8.5%
1月独雇用統計
失業率 6.0% 6.0%・改
失業者数変化 ▲4万1000人 ▲4万人・改
12月ユーロ圏マネーサプライM3
前年比 12.3% 11.0%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは強含み。1月独雇用統計や10-12月期独国内総生産(GDP)速報値が予想より良好な結果となったことを受けてユーロ買いが先行。欧州中央銀行(ECB)筋やマクルーフ・アイルランド中銀総裁が利下げに関して否定的な見方を示したこともユーロを下支えした。日経平均先物の大幅上昇や時間外のダウ先物の下げ渋りを受けて、投資家のリスク回避姿勢が後退したこともユーロ買い・ドル売りを促し、23時過ぎに一時1.2156ドルと日通し高値を更新した。
ただ、NY勢本格参入後は伸び悩んだ。現物の米国株が下げ渋り、夜間の日経平均先物が2万8000円台を回復した場面では投資家のリスク回避姿勢は和らいだものの、NY午後に入るとダウ平均が700ドル超下落し、節目の3万ドルを割り込んだため再びリスク回避の動きが見られた。
米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が発表した新型コロナウイルスワクチンの臨床結果が失望されたほか、個人投資家らの投機的な取引で相場が一段と混乱するとの警戒感が高まったことが背景にある。
・ドル円は買い先行後、もみ合いになった。欧州勢が円売りで参入すると目先のストップロスを断続的に巻き込んで一時104.94円と昨年11月16日以来の高値を付けたものの、そのあとは対欧州・オセアニア通貨でドル安が進んだ影響を受けたため上値が重くなった。節目の105.00円手前で頭の重さも確認された。もっとも、クロス円が上昇した影響も受けたため、下押しも104.61円付近にとどまった。
・ユーロ円は上昇。欧州勢が円売りで参入したことで円安・ユーロ高が進んだほか、ユーロドルの上昇につれた買いが入り、一時127.34円と8日以来の高値を付けた。
・ポンド円は一時143.96円と昨年2月21日以来約11カ月ぶりの高値を付けた。英国では新型コロナワクチンの接種計画が順調に進んでおり、ワクチン購入のための「ポンド買い」も意識される。
・代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは急上昇した。電気自動車テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)がツイッターのプロフィールを「#bitcoin」に変えたことで、「同氏がビットコインを支持している」との見方が広がり買いが膨らんだ。対ドルでは一時38627ドル前後、対円では399万円程度まで大幅に値を上げた。
・ロンドン株式相場は大幅に3日続落し、昨年12月1日以来約2カ月ぶりの安値で取引を終えた。アジア株の下落を受けて英株にも売りが先行。個人投資家の投機的な取引で、相場が一段と混乱するとの警戒から売りが出た面もあった。HSBCやバークレイズ、ロイズ・バンキングなど金融株の下げが目立ったほか、ロイヤル・ダッチ・シェルやBPなどエネルギー株が軟調だった。
・フランクフルト株式相場は反落し、昨年12月22日以来約1カ月ぶりの安値となった。米新興ネット証券のロビンフッドが急騰していた銘柄への取引制限を緩和すると発表したことで、個人投資家による投機的な売買の影響で再びボラティリティーが高まり、相場が混乱するとの警戒感が高まった。個別ではミュンヘン再保険(3.40%安)やドイツ銀行(3.34%安)、SAP(3.23%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は下落。
(中村)
出典:FXi24
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