(20日終値)
ドル・円相場:1ドル=103.54円(前営業日比▲0.36円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=125.35円(▲0.67円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.2106ドル(▲0.0023ドル)
ダウ工業株30種平均:31188.38ドル(△257.86ドル)
ナスダック総合株価指数:13457.25(△260.07)
10年物米国債利回り:1.08%(▲0.01%)
WTI原油先物2月限:1バレル=53.24ドル(△0.26ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=1866.5ドル(△26.3ドル)
(各市場の動き)
・ユーロドルは反落。欧州でのロックダウン(都市封鎖)強化や新型コロナワクチン接種の遅れなどが意識されて、ユーロを売る動きが広がった。明日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会を前に持ち高調整目的の売りも出て、24時前に一時1.2077ドルと日通し安値を付けた。ただ、前日の安値1.2074ドルが目先サポートとして働くと、1.2118ドル付近まで下げ渋った。
なお、ユーロ豪ドルは1.5603豪ドル、ユーロNZドルは1.6879NZドル、ユーロカナダドルは1.5269カナダドル、ユーロポンドは0.8838ポンドまで下落した。
・ドル円は反落。バイデン氏の米大統領就任式を前に様子見ムードが広がる中、しばらくは103.80円を挟んだもみ合いの展開が続いた。ただ、米株式市場で主要3指数が史上最高値を更新するなど、株価が堅調に推移すると対資源国通貨中心にリスク・オンのドル売りが優勢に。円に対してもドル安が進み、一時7日以来の安値となる103.45円まで値を下げた。
なお、第46代米大統領に民主党のジョー・バイデン氏が就任した。バイデン新大統領は就任演説で「民主主義が勝利した。私の心は米国を1つにして国を結束させることにある。全ての米国民に加わってほしい」と述べ、国民に結束を呼びかけた。
・ユーロ円は反落。新型コロナ感染拡大による欧州景気の先行き不安がユーロの重しとなり、0時30分前に一時125.27円と日通し安値を付けた。その後の戻りも125.49円付近にとどまった。
・カナダドルは堅調。WTI原油先物価格の上昇を背景に産油国通貨とされるカナダドルに買いが入ったほか、米国株高がドル売り・カナダドル買い、円売り・カナダドル買いを促した。対米ドルでは一時1.2606カナダドル、対円では82.13円まで値を上げた。
カナダ銀行(BOC)はこの日、市場予想通り政策金利を0.25%のまま据え置くことを決めたと発表。ただ、市場では「一部アナリストは小幅な利下げを予想していた」との声も聞かれ、金利据え置きを受けてカナダドル買いが入る場面もあった。声明では「現行の低金利が2023年まで続く」「回復を支援しインフレ目標を達成するために、適切な金融刺激策を維持する」との方針を改めて示した一方、「新型コロナワクチンや海外の力強い需要により、中期的な国内経済の見通しは明るさを増している」との見方を示した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、史上最高値を更新した。モルガン・スタンレーやプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)などの好決算を受けて、他の銘柄にも買いが波及した。バイデン氏が米大統領に正式に就任し、大型経済対策の成立や新型コロナワクチンの普及が進むとの期待も買いを促し、一時300ドル超上げた。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も過去最高値を更新した。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も続伸し、史上最高値で取引を終えた。前日に発表した四半期決算で契約者数が予想以上に増えた動画配信のネットフリックスが一時18%超高と急騰した。
・米国債券相場で長期ゾーンは反発。米国株相場は史上最高値を更新したものの、この日も持ち高調整目的の買いが優勢となった。なお、20年債入札は「やや軟調」と受け止められたが、相場の反応は限られた。
・原油先物相場は続伸。正式に就任したバイデン大統領のもとで大規模な追加経済対策が実施されれば、エネルギー需要増にも繋がるとの期待感から買いが強まった。原油先物は一時53ドル後半まで上値を伸ばしている。ただ先週2度ほど頭を抑えられた同水準では利益確定売りも見られ、引けにかけては上げ幅を縮小した。
・金先物相場は続伸。NY序盤は為替相場がドル高・ユーロ安に振れ、ドル建ての金先物に割高感が出たことで売りが先行した。ただ、バイデン米新政権のもとで大規模な追加経済対策が実施されればインフレ高に繋がるとの見方は根強く、インフレヘッジを目的とした金買いが本日も押し上げ要因となった。投機筋による買いも巻き込み、一時1870ドル台まで上値を伸ばしている。
(中村)
出典:FXi24
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