(29日終値)
ドル・円相場:1ドル=103.58円(前営業日比▲0.23円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=126.93円(△0.11円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.2249ドル(△0.0033ドル)
ダウ工業株30種平均:30335.67ドル(▲68.30ドル)
ナスダック総合株価指数:12850.22(▲49.20)
10年物米国債利回り:0.94%(△0.01%)
WTI原油先物2月限:1バレル=48.00ドル(△0.38ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=1882.9ドル(△2.5ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
10月米ケース・シラー住宅価格指数 235.77 232.68・改
前年比 7.9% 6.6%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ユーロドルは3日続伸。米国の追加経済対策の成立を背景に欧州株やダウ先物が上昇すると、リスク・オンのドル売りが先行。18日の高値1.2272ドルや17日の高値1.2273ドルを上抜けて、24時前に一時1.2275ドルと2018年4月以来約2年8カ月ぶりの高値を付けた。ただ、高く始まった米国株が失速するとドル売りの勢いが後退。ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだユーロ売り・ドル買いも入り、一時1.2236ドル付近まで下押しした。
米議会下院は28日、米追加経済対策に対し、世帯への現金給付額を1人最大2000ドルに増額する法案を賛成多数で可決したものの、上院では多数派である共和党の反発が予想され、実現には不透明感が広がっている。マコネル上院院内総務(共和党)はNY午後に、同案の審議に入る方針を示したが、採決には進まなかった。
・ドル円は反落。ユーロ円などクロス円の上昇につれた買いが先行し、22時過ぎに一時103.76円付近まで値を上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値103.83円を上抜けることは出来なかった。米国株が上昇して始まるとリスク・オンのドル売りが進み、一時103.46円と日通し安値を更新した。
ただ、米国株が失速するとドル売りの勢いは後退した。前日の安値103.41円や一目均衡表転換線103.39円が目先サポートとして働いたことも相場を下支えした。
・ユーロ円は小幅続伸。欧州株の上昇を背景に、投資家のリスク選好意欲が高まり円売り・ユーロ買いが先行。22時過ぎに一時127.23円まで上昇した。ただ、19年3月1日の高値127.50円がレジスタンスとして意識されると次第に上値が重くなった。米国株相場の失速に伴う円買い戻しも入り、一時126.76円付近まで下押しした。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに反落。米議会下院は28日、米追加経済対策に対し、世帯への現金給付額を1人最大2000ドルに増額する法案を賛成多数で可決したものの、上院では多数派である共和党の反発が予想されるため積極的に上値を追う展開にはならなかった。マコネル上院院内総務は同案の審議に入る方針を示したが、採決には進まなかった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに反落。前日に史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りも出た。
・米国債券相場で長期ゾーンは下落。米追加経済対策の一環である世帯への現金給付額増額期待を背景に債券売りが先行したものの、マコネル上院院内総務が下院で可決された現金給付額を2000ドルに引き上げる案を阻止すると買い戻しが入り下げ幅を縮めた。
・原油先物相場は反発。時間外からニューヨーク序盤まではリスクオン地合いを支えに48ドル台で底堅く推移した。その後、高寄りした米株がマイナス圏に沈むと原油先物も上値を切り下げる展開に。ただし、新型コロナウイルス・ワクチンの普及が徐々に進むなかで経済正常化への期待感は根強く、47ドル台では下げ渋った。
・金先物相場は反発。為替相場でドルが対ユーロで18年4月以来のドル安を記録すると、ドル建ての金先物は割安感から買い優勢となる場面があった。ただ、米下院で可決し上院に送付された「追加コロナ支援策の現金給付増額」の行方を見極めたいとの向きも多く、積極的に上値を追う動きは見られなかった。ユーロドルでドル売りが一服したことも重しとなり、金先物は引けにかけて上げ幅を縮めた。
(中村)
出典:FXi24
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