29日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは3日続伸。終値は1.2249ドルと前営業日NY終値(1.2216ドル)と比べて0.0033ドル程度のユーロ高水準だった。米国の追加経済対策の成立を背景に欧州株やダウ先物が上昇すると、リスク・オンのドル売りが先行。18日の高値1.2272ドルや17日の高値1.2273ドルを上抜けて、24時前に一時1.2275ドルと2018年4月以来約2年8カ月ぶりの高値を付けた。ただ、高く始まった米国株が失速するとドル売りの勢いが後退。ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだユーロ売り・ドル買いも入り、一時1.2236ドル付近まで下押しした。
米議会下院は28日、米追加経済対策に対し、世帯への現金給付額を1人最大2000ドルに増額する法案を賛成多数で可決したものの、上院では多数派である共和党の反発が予想され、実現には不透明感が広がっている。マコネル上院院内総務(共和党)はNY午後に、同案の審議に入る方針を示したが、採決には進まなかった。
ドル円は反落。終値は103.58円と前営業日NY終値(103.81円)と比べて23銭程度のドル安水準だった。ユーロ円などクロス円の上昇につれた買いが先行し、22時過ぎに一時103.76円付近まで値を上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値103.83円を上抜けることは出来なかった。米国株が上昇して始まるとリスク・オンのドル売りが進み、一時103.46円と日通し安値を更新した。
ただ、米国株が失速するとドル売りの勢いは後退した。前日の安値103.41円や一目均衡表転換線103.39円が目先サポートとして働いたことも相場を下支えした。
ユーロ円は小幅続伸。終値は126.93円と前営業日NY終値(126.82円)と比べて11銭程度のユーロ高水準。欧州株の上昇を背景に、投資家のリスク選好意欲が高まり円売り・ユーロ買いが先行。22時過ぎに一時127.23円まで上昇した。ただ、19年3月1日の高値127.50円がレジスタンスとして意識されると次第に上値が重くなった。米国株相場の失速に伴う円買い戻しも入り、一時126.76円付近まで下押しした。
本日の参考レンジ
ドル円:103.46円 - 103.83円
ユーロドル:1.2208ドル - 1.2275ドル
ユーロ円:126.71円 - 127.23円
(中村)
出典:FXi24
-----------------------------------------------------------------
※投資の最終的な判断はご自身でお願い致します。
このブログに掲載の情報は、投資を保証するものでは一切御座いません。
連絡先:sioinvestment@yahoo.co.jp