ジャパンシステム(=ジシステム)<9758.T>は新型コロナ渦を乗り越えて20年12月期上期業績で2ケタ増益を達成。株価は3月安値形成後、ジリ高基調で推移している。業績は順調に推移しており、上昇トレンドの加速前に参戦しておきたい。
上期の連結業績は売上高49億7800万円(前年同期比1.2%増)、営業利益3億7000万円(同18.2%増)となった。新型コロナウイルスの影響は一部で出たものの、既存顧客向けでコロナ渦に対応した取引領域の拡張を図ることで成長を確保。システムインテグレーション事業では、行政経営支援システム「FAST」の更新、新規顧客の本稼働などを実施したことに加え、昨年末から販売を開始した「RPA for FAST」の納入・稼働による収益化も含めて、公共事業の売上高が増加。
エンタープライズ領域では一部で新型コロナを背景とした遅延や延期があったものの、主要取引先であるNTTデータ<9613.T>との取引領域の拡張や、その他民間顧客案件で持ち帰り型・請負型へのシフトや新領域への拡張が順調に進んだ。
RPA(ロボットによる業務自動化)、BI(ビジネスインテリジェンス)ツールなど成長領域における持続的な成長に向けた新規顧客開拓、新規商談創出などに取り組んでいる。画像処理ソリューションはメディカル領域で新型コロナで繁忙だった医療機関向けの受注が減少している。
通期の業績は売上高100億5700万円(前期比0.8%増)、営業利益8億円(同2.8%増)の計画を据え置いている。自治体向けセキュリティー分野でも活躍余地が大きな企業で、自治体デジタル化の大きな流れにも恩恵を受ける存在となりそう。ジャスダック市場の中でも地味な存在の銘柄だが、業績動向と同様に株価も着実な上昇基調を描いていきそうだ。
出典:モーニングスター社
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