先読み作戦指令室＝有機薬：新型コロナ関連で材料を内包、好チャートに転換
有機合成薬品工業<4531.T>を狙いたい。 日本で初めて開発したグリシンなどのアミノ酸の技術など独自技術をベースに食品、医薬品、工業製品の３分野を中心に製品を供給、医薬品・工業製品などの受託製造でも展開。 ４月２４日には「新型コロナウイルスの重症患者に必須の医薬品（人工心肺装着時の心外手術で使用）となっている『硫酸プロタミン』の増産体制を整える」と発表、さらに抗ウイルス点眼薬を手掛けていることも注目点。新型コロナウイルスの感染防止対策として目からの感染を防ぐことも重要とされているからだ。 ２１年３月期単体の営業利益は２億５０００万円（前期比２０．０％減）と新型コロナウイルスによる影響を織り込んで減益予想を出したが、最終損益は水害に伴う補修費、設備稼働損失などの特別損失が一巡することから１億６０００万円の黒字（前期４２００万円の赤字）と黒字転換の見通し。２２年３月期に営業利益３億７０００万円、２３年３月期に４億３０００万円を目指す意欲的な中期経営計画も推進している。 株価は８月３日に２９４円まで押してから底入れ反転。ＰＢＲは０．７倍台と割高感はない。年初来高値は５００円（４月３０日）。
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出典：モーニングスター社
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