８月に入り日本各地で気温が急上昇しており、熱中症への警戒が強まっている。新型コロナウイルス対策でマスクの着用が求められている中、呼吸を楽にしたり冷感を得られたりする特殊素材を採用したマスクの需要が高まっている。
夏用マスクは各メーカーが発売しているが、総じて売上が好調だ。衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング<9983.T>は機能性素材「エアリズム」を使ったマスクの販売が伸びているほか、コックス<9876.T>は冷感素材の「ひやマスク」が話題となり、７月の全社売上高が前年同月比４３．８％の大幅増収となった。
スポーツ用品各社も需要の取り込みを急ぐ。ミズノ<8022.T>が５月に発売した水着素材のマスクには注文が殺到しており、７日発表の今３月期第１四半期決算にも反映される可能性がある。ヨネックス<7906.T>も熱を吸収するキシリトールを配合したマスクを独自に開発したほか、アシックス<7936.T>は通気性の高いランナー向けマスクを９月に投入する。立体設計で運動時などに呼吸がしやすいよう工夫した。
このほか、紳士服の青山商事<8219.T>は５月に発売し注目を集めた抗菌布マスクを改良し、保冷剤付きのマスクを展開している。マスクの内側に当てて使うフィルターを開発したヤマシンフィルタ（＝ヤマシンＦ）<6240.T>などもマークしておきたい。
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