◇21歳、新社会人。貯金は5万円ですが、貯蓄や投資、借金返済など何を優先すればいいですか? | 12/8Emergency発令「8/1510時看板犬ぽんたが13歳で心不全で他界。生き霊を飛ばしていた経験を天国でフル活用天国と地上と行き来自由!」

12/8Emergency発令「8/1510時看板犬ぽんたが13歳で心不全で他界。生き霊を飛ばしていた経験を天国でフル活用天国と地上と行き来自由!」

2月23日0時をもって、Emergency再発令。引き続きCOVID-19「非常事態宣言」。6月30日をもって、Emergency警戒に移行!

22:20 配信

相談者は、今年新卒で新社会人となった21歳の女性会社員の方。将来、お金のことで困らないために、どんなマネープランが必要なのか……。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。

 

◆将来、困窮しないようにアドバイスをお願いします

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。

今回のご相談者は、今年新卒で新社会人となった21歳の女性会社員の方。将来、お金のことで困らないために、どんなマネープランが必要なのか……。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。

 

▼相談者

茶獅子さん(仮名)
女性/会社員/21歳
東京都/賃貸住宅

 

▼家族構成

一人暮らし

 

▼相談内容

今年就職して正社員として働いています。精神的に無理のない範囲で貯金や投資、奨学金等の返済を行いたいです。将来的に困窮しないようにアドバイスをお願いします。

毎月どの程度の貯金、投資、借金返済をするべきか等、助言を頂きたいです。ちなみに、家計データは就職してからの収入を予想(※)しての仮の金額です。ライフプランへのご助言お待ちしております。

※編集部注:相談時、まだ1回目の給与がでていない

相談者「茶獅子」さんの家計収支データ

 

▼家計収支データ

茶獅子さんの家計収支データは図表のとおりです。

 

▼家計収支データ補足

(1)ボーナスについて
1年目は「寸志」だが、2年目以降は半分は貯蓄したいと考えている。

(2)奨学金について
半年後から返済開始。月額1万2000円。

(3)その他の借金について
金融機関からの借り入れ。借入額は、就活時の交通費等に約20万円。

(4)実際の生活費について
4月時の実際の生活費として、食費は2万5000円、水道光熱費は半月で5000円だったとのこと。

(5)趣味娯楽費について
交際費(遠距離交際中のため、主に交通費)と趣味のゲーム、被服費など。ただし、あくまで想定される額だが、月によってある程度変動するとのこと。

(6)新型コロナウイルスの影響
現在、在宅ワーク中。

 

▼FP深野康彦の3つのアドバイス

アドバイス1:まずは継続して貯蓄する、そのペースを作っていく
アドバイス2:金融機関からの借り入れは年内には一括返済
アドバイス3:投資は5年目以降から「つみたてNISA」を

 

◆アドバイス1:まずは継続して貯蓄する、そのペースを作っていく

社会人としてスタートしたばかりで、すでにマネープラン、ライフプランに高い意識を持っている。頼もしい限りです。

さて、現時点で茶獅子さんが第一に考えるべきは、確実に貯蓄をしていく、つまり現金を増やしていくことです。ペースとしては、毎月の給与からは手取り額の25%。金額にして5万円でしょうか。ボーナスからは50%。合わせて、年間で約80万円となります。

しかも、大事な点は生活の中に、この貯蓄ペースを習慣づけることです。もちろん、不定期の支出、予期せぬ出費もあるでしょうし、勤務先の業績によってはボーナスが減額されるかもしれません。

したがって、ときに貯蓄額に多少の変動はあるのは仕方がないこと。それでも、続けることを意識してください。貯蓄は継続してこそ意味があるのです。

そのためには何が必要か。まず、生活コストを知ることです。いただいた支出データは予想による、いわば仮の金額。実際の数字を把握するために、少なくとも半年、できれば1年間は家計簿等で記録しながら、自身の支出パターンを見ていきましょう。

加えて、節約可能な費目や使途不明金が減るなど、貯蓄をしていく上で役に立つと思います。

 

◆アドバイス2:金融機関からの借り入れは年内には一括返済

気にされている借金返済はどうでしょう。奨学金は毎月返済で構いませんが、金融機関から借り入れた就活費用は途中、一括返済してしまうのが、得策だと思います。利息を含めて、残金十数万円ですから、時期としては貯蓄が30万~40万円に達した時点。遅くとも年内には可能なはず。

結果、毎月のコストが1万円下がりますから、半年後から始まる奨学金返済の家計負担もかなり軽減されることになります。

そして、一括返済を行っても、3年間で200万円程度は貯まるでしょう。社会人5年目、26歳のころには300万円を超えます。この年齢でこれだけ現金が貯まれば、十分合格。結婚資金にもなりますし、いざというときに安心できる金額です。

ともあれ、まとまった現金があることで、人生の選択肢が増えます。「お金がないのであきらめた」ということを回避できる。これが現金を持つ最大の強みでもあるのです。

 

◆アドバイス3:投資は5年目以降から「つみたてNISA」を

次に投資ですが、焦る必要はありません。先にも触れましたが、まずは現金、まとまった貯蓄を作ることが先決。始めるなら、入社5年目以降からでいいでしょう。

スタートは「つみたてNISA」がおススメです。配当や売却益にかかる利益が非課税というメリットはもちろん、最長20年間、積立(上限は年間40万円)で投資信託を買っていく形ですが、そのため投資の基本である長期分散投資が確実にできる点も、大きな特徴なのです。

商品は対象となる投資信託から選ぶことにはなりますが、いずれも低コストで、よりリスクを抑えたビギナー向けの商品が揃っています。

最後に保険について。少なくとも結婚してお子さんが生まれるまでは、死亡保障は不要です。また、貯蓄性も必要ありません。貯蓄になりますと言われ、外貨建ての死亡保険等に加入する例がありますが、それも避けるべき。

現時点で必要なのは医療保障でしょうか。ただし、毎月、社会保険料を支払って、健康保険に加入しています。したがって、新たに確保する保障は必要最小限にとどめること。具体的には、入院給付で日額5000円もあれば十分です。

しかも、掛け捨て(定期型)か、終身保障なら終身払いのタイプを選んでください。保険料の目安は月2000円まで。医療共済のもっともシンプルな商品でいいかと思います。

ともあれ20代は前半で貯蓄ペースをしっかり作り、まとまった貯蓄を作ること。投資は20代後半から。無理をせず、少額(月1万円程度)で構いません。その間、収入アップもあり、貯蓄ペースも上がるはず。30歳を迎えるときには、無理をせずとも金融資産で600万円は十分手の届く額です。

こうなれば、金額としても、そして貯蓄をしてきた実績、経験からも、茶獅子さんが心配されている「将来、資金的に困窮する」ことは、ほぼないと思われます。ぜひ頑張ってください。

 

◆相談者「茶獅子」さんから寄せられた感想

緻密なアドバイスありがとうございます。貯金と投資は1対1程度で行おうと思っておりましたが、最初は貯蓄優先の方が良いのですね。

とりあえず、負債の返済を第一に行います。その後に月に3万円、自動積立で貯蓄していこうと思います。もう少し余裕があれば増額していきます。ありがとうございました。

教えてくれたのは……深野 康彦さん

マネープランクリニックでもおなじみのベテランFPの1人。さまざまなメディアを通じて、家計管理の方法や投資の啓蒙などお金周り全般に関する情報を発信しています。All About貯蓄・投資信託ガイドとしても活躍中。

取材・文:清水京武

あるじゃん(All About マネー)

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最終更新:6/21(日) 22:20

出典:あるじゃん(AllAboutマネー)
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