グリムス<3150.T>は業績絶好調の割安銘柄。前20年3月期業績は増額修正を経て大幅増益となる計画にあり、今期も増益基調は継続する見通し。中小製造業向けのエネルギーコストソリューションビジネスを主力に、電力小売りや蓄電池販売を展開する。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う中小事業所の業績悪化とコスト意識の高まりが追い風となるほか、蓄電池販売の成長も継続する見込みにある。
小売電力の収益力が高まっている。前期の連結営業利益は当初の16億円から21億円(前々期比50%増)を計画する。主力のエネルギーコストソリューションビジネスは、中小事業者向けに電子ブレーカーの販売と電力エネルギーのコスト削減コンサルティングを手掛けている。エネルギーコストソリューションビジネスは事業営業利益率が悪化しているものの、小売電力事業が高成長して連結業績をけん引している。
<蓄電池販売も拡大路線快走>
小売電力事業は、エネルギーコストソリューションビジネスの顧客基盤を用いたクロスセールを行っており、効率的に新規顧客を獲得。負荷率の低い顧客への供給によって採算を確保しやすいことが特徴で、事業収益率が高い。今後は蓄電池販売ビジネスの拡大も期待材料。連結業績の成長ドライバーは多い。スマートハウスプロジェクト事業で手掛ける太陽光発電システム販売の失速を十分にカバーできる見通しだ。
株価は好業績評価の動きから1月末にかけて高値を形成したものの、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う実体経済への営業が懸念された全面安に巻き込まれて売り込まれた。ただ、3月13日に1510円の安値を形成した後は戻り基調に入っており、足元は1900円近辺で推移する。株価指標に割安感も強まっており、仕込み妙味が高まってきている。
出典:モーニングスター社
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