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[株式オープニングコメント] 28日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。27日の米国市場ではNYダウが120ドル安と反落。買い先行で始まったが、ドイツの4-6月期GDPがマイナス成長となり、世界経済減速への懸念から米長期金利が低下。米中交渉再開への懐疑的な見方も広がり、下げに転じている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比5円安の20415円。円相場は1ドル105円70銭台で推移している。 米国市場は下落となったが、昨夕の段階でグローベックスの米株先物は100ドル弱の下げを織り込んでいたこともあり、反応は限られよう。また、ドイツの4-6月期GDPは前期比0.1%減であったが、速報値からの改定はなかったため、想定内といったところである。とはいえ、第3四半期もマイナス成長がコンセンサスであり、景気後退(リセッション)入りが囁かれているため、買い手控え要因とはなるだろう。 出来高は依然として低水準であり、月曜日、火曜日と比較的大きな動きをみせたものの、朝方のギャップスタートでほぼ終了しており、日中こう着の中、売買代金は2兆円を下回る需給状況である。昨日はMSCIによるリバランス需給のほか、日銀のETF買い入れも入ったにも拘わらず出来高が膨れない状況のため、ギャップスタートになりづらい本日は、より商いが低水準になりそうだ。 また、昨日の日経平均は一時20529.94円まで上げ幅を広げる局面もみられたが、同水準に位置する5日線は超えられず、ここ最近のもち合いレンジだった20500-20700円の下限を明確に突破することが出来なかった。20500円が心理的な抵抗として意識されやすく、この水準を明確に上放れてこないと、短期筋のショートカバーも入りづらいだろう。 物色としては明日29日の大引けで、TOPIXのリバランスとJPX400の定期入替えに伴うリバランス需給が発生する。JPX400への新規採用銘柄などへは需給インパクトを狙った短期的な売買も意識されそうである。その他は、業績面で安心感のある銘柄や需給妙味のある銘柄などに短期資金が向かいやすいだろう。 [株式市場強弱材料] 強気材料 ・日経平均は上昇(20456.08、+195.04) ・米原油先物は上昇(54.93、+1.29) ・1ドル105円70-80銭 ・米長期金利は低下 ・株安局面での自社株買い ・米追加利下げ期待 ・欧州中央銀行(ECB)が追加緩和検討 ・日銀のETF購入 弱気材料 ・NYダウは下落(25777.90、-120.93) ・ナスダック総合指数は下落(7826.95、-26.79) ・シカゴ日経225先物は下落(20415、大阪比-5) ・SOX指数は下落(1454.12、-4.76) ・VIX指数は上昇(20.31、+0.99) ・米中貿易摩擦の再燃 ・国内企業の業績不安 ・消費増税の景気下押し ・香港デモの長期化 留意事項 ・韓国を輸出管理の「ホワイト国」から除外 ・8月中間期の権利付き売買最終日 ・黒田日銀総裁が中国に出張(30日まで) ・ユーロ圏マネーサプライ(7月) ・米MBA住宅ローン申請指数(先週) [サポート&レジスタンス] 標準偏差+2σ 21953 先行スパンA 21355 100日移動平均 21315 200日移動平均 21271 先行スパンB 21037 基準線 20967 25日移動平均 20927 レジスタンス(2) 20565 5日移動平均 20535 レジスタンス(1) 20511 ピボット 20475 終値 20456 転換線 20452 サポート(1) 20421 サポート(2) 20385 標準偏差-2σ 19901