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[株式オープニングコメント] 19日の日本株市場は、米株高の流れを受けて、買い先行の展開となろう。16日の米国市場では、NYダウが306ドル高と大幅に上昇した。米長期金利の低下が一服し、ハイテク株を中心に買い戻しの動きが先行。中国が今年と来年の可処分所得を押し上げる景気刺激策を検討していることも報じられ、投資家心理の改善から終日堅調推移となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比175円高の20565円。円相場は1ドル106円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップスタートとなろうが、お盆休み明けで参加者も増えていると考えられ、よりトレンドが出やすく、日経平均は直近戻り高値水準を捉えてくる可能性がありそうだ。また、米中対立については、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は18日、米経済がリセッション(景気後退)に向かっているとの考えを一蹴したほか、最近行われた米中の通商交渉担当者間の電話協議で一段と「前向きなニュース」が得られたと述べたと伝えられている。米中対立が和らぐ可能性も意識されることから、こちらも売り込みづらくさせそうだ。 そのため、リバランス中心になりやすいだろうが、トレンドが強く需給が良好な銘柄へのショートカバーが入りやすいほか、大きく売り込まれている銘柄などへも買い戻しの流れが意識されてくる可能性がありそうだ。また、今週はカンザスシティ連銀主催による定例の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)が開催される。パウエルFRB議長が23日に講演を行う予定であり、追加利下げへの思惑が高まりやすい。しかし、足元では催促相場的に下げていた面もある。 円相場についても追加利下げ観測による一段の円高が警戒されているが、ヘッジファンドによるドル円ポジションとしては、ロングポジションに転換してきており、一気に円高には振れづらくなってきているとみられ、落ち着きをみせてくるだろう。また、VIX先物に対するショートポジションも解れてきており、下へのバイアスは強まらないだろう。不安感のある状況の中ではあるが、需給面的にはリバウンドが意識されやすい。 [株式市場強弱材料] 強気材料 ・日経平均は上昇(20418.81、+13.16) ・NYダウは上昇(25886.01、+306.62) ・ナスダック総合指数は上昇(7895.99、+129.38) ・シカゴ日経225先物は上昇(20565、大阪比+175) ・1ドル106円30-40銭 ・SOX指数は上昇(1479.25、+39.96) ・VIX指数は低下(18.47、-2.71) ・米原油先物は上昇(54.87、+0.40) ・株安局面での自社株買い ・米追加利下げ期待 ・ドイツ財政出動観測 ・欧州中央銀行(ECB)が追加緩和検討 ・日銀のETF購入 弱気材料 ・米長期金利は上昇 ・米中貿易対立の再燃 ・国内企業の業績不安 ・消費増税の景気下押し ・香港デモの長期化 ・欧州景気の減速懸念 留意事項 ・貿易統計(7月) ・首都圏近畿圏マンション販売(7月) ・国債買いオペ ・ユーロ圏消費者物価指数(7月) ・仏露首脳会談 [サポート&レジスタンス] 標準偏差+2σ 22175 100日移動平均 21372 先行スパンA 21354 先行スパンB 21326 200日移動平均 21323 25日移動平均 21181 基準線 20967 レジスタンス(2) 20560 転換線 20526 5日移動平均 20524 レジスタンス(1) 20490 終値 20419 ピボット 20395 サポート(1) 20324 サポート(2) 20230 標準偏差-2σ 20187
