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不動産業やホテル運営を手掛ける・ユニゾホールディングス(3258)は16日、旅行大手・エイチ・アイ・エス(HIS)(9603)から受けている敵対的TOB(株式公開買い付け)への対抗策を発表した。・ソフトバンクグループ(9984)系の米投資ファンドが実施する別のTOBを受け入れて、経営の自由度を高めるために株式の非公開化を目指す。
新たなTOBを行うのは、ニューヨークに拠点を置くフォートレス・インベストメント・グループ。フォートレスは敵対的な買収を阻止する「ホワイトナイト」(白馬の騎士)として、HISが公表した買い付け価格1株3100円を上回る4000円でユニゾ株式を買い取る。19日から10月1日まで実施し、最大約1400億円を投じて全株式を取得。HISが目指していた最大45%への保有比率引き上げを阻止する。
HISは7月、ホテル事業の強化などを狙い、ユニゾへのTOBを発表。7月11日に買い付けを始めており、今月23日まで実施する。これに対し、ユニゾは6日、HISとの提携効果は薄いとしてTOBへの反対を表明していた。
ユニゾはフォートレスの下で株式を非公開化し、経営の自由度を確保。フォートレスが持つグローバルな不動産投資情報網の活用も図り、国内外の事業展開に役立てる。
今後はHISがさらにTOB価格を引き上げるなどの対抗策を講じるかが焦点となる。米ヘッジファンド、エリオット・マネジメントも別途、ユニゾ株を約1割程度まで買い進めており、エリオットの出方にも関心が集まっている。
◇ユニゾホールディングス
1959年設立の旧日本興業銀行(現・みずほフィナンシャルグループ(8411))系の不動産会社。2015年に現在の商号に変更した。都心を中心にオフィスビル事業を手掛けるほか、「ユニゾ」ブランドのビジネスホテルを全国展開する。19年3月期の連結売上高は560億円、純利益が119億円。売上高の8割を賃貸ビルなどの不動産業が占める。
新たなTOBを行うのは、ニューヨークに拠点を置くフォートレス・インベストメント・グループ。フォートレスは敵対的な買収を阻止する「ホワイトナイト」(白馬の騎士)として、HISが公表した買い付け価格1株3100円を上回る4000円でユニゾ株式を買い取る。19日から10月1日まで実施し、最大約1400億円を投じて全株式を取得。HISが目指していた最大45%への保有比率引き上げを阻止する。
HISは7月、ホテル事業の強化などを狙い、ユニゾへのTOBを発表。7月11日に買い付けを始めており、今月23日まで実施する。これに対し、ユニゾは6日、HISとの提携効果は薄いとしてTOBへの反対を表明していた。
ユニゾはフォートレスの下で株式を非公開化し、経営の自由度を確保。フォートレスが持つグローバルな不動産投資情報網の活用も図り、国内外の事業展開に役立てる。
今後はHISがさらにTOB価格を引き上げるなどの対抗策を講じるかが焦点となる。米ヘッジファンド、エリオット・マネジメントも別途、ユニゾ株を約1割程度まで買い進めており、エリオットの出方にも関心が集まっている。
◇ユニゾホールディングス
1959年設立の旧日本興業銀行(現・みずほフィナンシャルグループ(8411))系の不動産会社。2015年に現在の商号に変更した。都心を中心にオフィスビル事業を手掛けるほか、「ユニゾ」ブランドのビジネスホテルを全国展開する。19年3月期の連結売上高は560億円、純利益が119億円。売上高の8割を賃貸ビルなどの不動産業が占める。

