(15日終値) ドル・円相場:1ドル=106.12円(前営業日比△0.21円) ユーロ・円相場:1ユーロ=117.87円(▲0.11円) ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1107ドル(▲0.0032ドル) ダウ工業株30種平均:25579.39ドル(△99.97ドル) ナスダック総合株価指数:7766.62(▲7.32) 10年物米国債利回り:1.53%(▲0.05%) WTI原油先物9月限:1バレル=54.47ドル(▲0.76ドル) 金先物12月限:1トロイオンス=1531.2ドル(△3.4ドル) ※△はプラス、▲はマイナスを表す。 (各市場の動き) ・ドル円は反発したものの、日本がお盆期間中で商いが薄いこともあり、一日を通じて荒い値動きとなった。欧州市場序盤には目先のストップロス注文を断続的に巻き込んで一時106.78円まで急伸したものの、すぐに失速。中国政府が米国の対中制裁関税「第4弾」に対する報復措置を取る方針を示すと、米中貿易摩擦への懸念が高まり売りが優勢となった。時間外の米10年債利回りが低下したことも嫌気されて、19時30分過ぎには一時105.70円と日通し安値を付けた。 ただNY時間に入り、7月米小売売上高や8月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数など、この日発表の米経済指標が相次いで予想より良好な内容だったことが分かると円売り・ドル買いが優勢に。21時30分過ぎに106.34円付近まで値を上げた。 NY時間午後に米10年債利回りが1.4732%前後と2016年8月以来の低水準を付けたことをきっかけにドル売りが強まると105.80円付近まで下げたものの、利回りが1.53%台を回復するとドル円も106円台前半まで持ち直した。市場では「米金利動向を睨みながらの荒い値動きとなり、為替市場は総じて神経質だった」との声が聞かれた。 ・ユーロドルは3日続落。米長期金利の低下を手掛かりに20時30分前に一時1.1158ドルと日通し高値を付けたものの、その後失速した。良好な米経済指標が相次いだことでユーロ売り・ドル買いが出たほか、ECB政策委員会メンバーのレーン・フィンランド中銀総裁が「9月にインパクトのある大規模刺激策を実施する必要がある」と述べると、緩和策拡大の思惑からユーロ売りが広がった。前日の安値1.1131ドルを下抜けて一時1.1092ドルと2日以来の安値を付けた。 ・ユーロ円は続落。ドル円の急伸につれて欧州序盤に一時118.98円まで大きく値を上げたものの、そのあとは上値の重さが目立った。フィンランド中銀総裁の発言をきっかけに全般ユーロ売りが強まった影響で一時117.63円と日通し安値を更新した。 ・メキシコペソ円は5.36円まで下落後に5.41円付近まで買い戻された。メキシコ中銀はこの日、政策金利を現行の8.25%から8.00%に引き下げることを決めたと発表。利下げは5年2カ月ぶり。事前の予想は8.25%で据え置きと8.00%に引き下げで拮抗していただけに当初はペソ売りで反応したものの、売り一巡後は発表前の水準まで値を戻した。 ・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発。前日に800ドル安と急落した反動で自律反発狙いの買いが優勢になり、一時160ドル超上げた。景気変動の影響を受けにくいディフェンシブ銘柄への買いが目立った。ただ、米10年債利回りが1.47%台と3年ぶりの低水準を付けたことが嫌気されて、一時140ドル近く下落する場面もあった。 一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続落した。 ・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。米中貿易摩擦をきっかけに世界景気の減速懸念が高まる中、安全資産とされる米国債に買いが集まった。利回りは一時1.4732%前後と2016年8月以来の低水準を付けた。ただ、この日発表された米経済指標が概ね良好だったことから、引けにかけては伸び悩んだ。 ・原油先物相場は続落。中国は米国の追加関税に対して報復措置を示唆するなど、米中通商摩擦への警戒感は高いまま。米中対立の激化は世界的な経済減速につながり、原油需要の減少が危惧される。そういった中で原油相場は売りが優勢となり、WTI9月限は一時54ドル割れまで弱含んだ。 ・金先物相場は続伸。おおむね良好な米経済指標を受けて金相場は利益確定売りが先行したが、低下傾向を強めた欧米金利の動きは金利がつかない金にとっては支持要因となった。マイナス金利の独・仏10年債利回りは過去最低を更新し、米10年債利回りは一時約3年ぶりの水準まで低下。NY金先物の12月限は一時1537ドル台まで上昇した。
出典:FXi24
※投資の最終的な判断はご自身でお願い致します。
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