(14日終値) ドル・円相場:1ドル=105.91円(前営業日比▲0.83円) ユーロ・円相場:1ユーロ=117.98円(▲1.26円) ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1139ドル(▲0.0032ドル) ダウ工業株30種平均:25479.42ドル(▲800.49ドル) ナスダック総合株価指数:7773.94(▲242.42) 10年物米国債利回り:1.58%(▲0.12%) WTI原油先物9月限:1バレル=55.23ドル(▲1.87ドル) 金先物12月限:1トロイオンス=1527.8ドル(△13.7ドル) ※△はプラス、▲はマイナスを表す。 (主な米経済指標) <発表値> <前回発表値> MBA住宅ローン申請指数(前週比) 21.7% 5.3% 7月米輸入物価指数(前月比) 0.2% ▲1.1%・改 ※改は改定値、▲はマイナスを表す。 (各市場の動き) ・ドル円は反落。この日発表の中国や欧州の経済指標が低調だったことから、世界景気の減速懸念が高まり時間外の米10年債利回りが一時1.5708%前後まで大幅に低下。2007年以来となる米2年債利回りを下回った。英国でも10年債と2年債の利回りが逆転し、リセッション(景気後退)の前兆ともされる現象が起きたため、投資家のリスク回避姿勢が強まり円買い・ドル売りが先行した。24時過ぎに一時105.66円と日通し安値を付けた。 ただ、売り一巡後は下げ渋る展開に。ユーロや資源国通貨などに対してドル高が進んだ影響で徐々に下値が堅くなると、106円台前半まで下げ幅を縮める場面があった。 なお、トランプ米大統領はツイッターで「FRBの金融政策変更ペースが遅い」と批判し、より迅速な行動を呼び掛けた。また、ナバロ米大統領補佐官(通商担当)はFOXニュースとのインタビューで「FRBは一刻も早く50bpの利下げを行うべき。そうすればダウ平均は3万ドルまで値上がりするだろう」と語った。 ・ユーロドルは続落。独10年債利回りが一時▲0.657%と連日で過去最低を更新したことを受けてユーロ全面安の展開となった。4時過ぎに一時1.1131ドルと5日以来の安値を付けた。 ・ユーロ円は大幅に反落。ユーロ全面安となる中、ダウ平均が800ドル超下落し、ナイト・セッションの日経平均先物が490円下げたことが相場の重しとなり、一時117.79円と日通し安値を付けた。 ・資源国のクロス円は軟調。欧米株安にくわえて、原油や銅など商品相場の下落を背景に資源国通貨とされるカナダドルや豪ドル、南アフリカランドなどに売りが出た。カナダドル円は一時79.35円、豪ドル円は71.25円、ランド円は6.85円まで値を下げた。 ・米国株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に反落。ダウ平均を構成する全30銘柄が下落し、下げ幅は今年最大となった。米債券市場で米10年債利回りが2年債利回りを下回る「長短金利の逆イールド」が発生。リセッションの前兆と捉えられる逆イールドの発生で投資家心理が悪化し、ダウ平均は800ドル超下落した。 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も大幅反落した。 ・米国債券相場で長期ゾーンは大幅反発。この日発表の中国や欧州の経済指標が低調だったことから、世界景気の減速懸念が高まり安全資産とされる米国債に買いが集まった。10年債利回りが2年債を逆転する「逆イールド」が12年ぶりに発生した。逆イールドはリセッションの兆しとされる。 ・原油先物相場は5日ぶりに反落。アジア時間に発表された7月中国鉱工業生産は、17年以上ぶりの低調な伸び率となった。同国の経済減速から原油需要減への懸念が高まり、原油先物は時間外から上値重く推移。欧州時間からは金融市場全般にリスク回避姿勢が強まると、リスク資産の原油への売りに勢いがついた。 米エネルギー省が発表した週間石油在庫では、原油が158万バレルの積み増しとなった。一部では取り崩しを予想していたこともあり、更に原油相場の下押し圧力となった。WTI9月限は一時、前日比で約5.5%安となる54ドル割れまで下落した。 ・金先物相場は反発。低調な結果となった中国や欧州の経済指標を受けて、安全資産の金には買いが先行した。また、昨日は過度な警戒感が後退した米中通商摩擦だが、協議の進展見込みが高いわけではなく、金融市場は再びリスク回避姿勢に傾いた。米株が下げ幅を拡大するのを眺めて、金先物12月限は1535ドル手前まで上値を伸ばした。
出典:FXi24
※投資の最終的な判断はご自身でお願い致します。
このブログに掲載の情報は、投資を保証するものでは一切御座いません。
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