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[フィスコ特選銘柄] 【材料銘柄】ビジョン<9416> 5300円(8/9) 9日引け後に発表した19年12月期第2四半期の累計連結業績は、売上から各利益まですべてが過去最高値を更新した。営業利益は前年同期比36.7%増の16.90億円だった(市場予想は15.50億円)。旺盛な海外旅行需要のもとグローバルWiFi事業が業績の伸びに特に貢献したようだ。販管費も抑えたことで営業利益率も改善した。また、19年12月期の上方修正もおこなっており、営業利益は前回予想に比べて8.4%増としている。 【新興市場銘柄】ハーモニック<6324> 3860円(8/9) 20年3月期第1四半期決算は、営業利益が前年同期比67.8%減の15.04億円ではあったが、コンセンサスの4.32億円を大きく上回る内容であった。また、全体の受注高についても、前年同期比では減少ではあったものの、前四半期比では増加に転じた。先日決算発表があったファナック<6954>の場合は、下方修正ながらも受注高の改善が好感されて買われた。米中摩擦や香港デモ、円高の進行など状況は異なるが、ハーモニックについても、今回の好悪混ざる内容に対して市場がどう反応するかに注視したい。週足チャートでは、1月4日と5月24日につけた安値を目安に、下値を切り上げてきているため、テクニカル的にも悪くない状況と考えられる。 【テクニカル銘柄】すかいらーく<3197> 1914円 (8/9) 全体相場の急落に一時連れ安した6日はローソク足が長い陽線を引いて25日移動平均線近くまで値を戻し、その後も25日線付近での動きが続いている。上向きの25日線の下には下向きではあるが5日線が走り短期ゴールデンクロス(GC)の形成を窺っている。75日線も上向きをキープしており、緩やかな上昇トレンド形成が期待できよう。 【テーマ銘柄】東邦ガス<9533> 4165円(8/9) 7月30日に発表した決算で4-6月期の営業増益が通期計画の68.8%を確保。その後の円高進行で業績上振れ期待が一段と高まっている。株価は8月に入って4200円前後でもみ合っているが、25日移動平均線が7月29日をボトムに上向きに転じたほか、パラボリックの買いサインも点灯中。 [本日の投資戦略] 週明け12日の米国市場は、NYダウが389.73ドル安の25897.71、ナスダック総合指数が95.73pt安の7863.41と急落し、シカゴ日経225先物も大阪日中比385円安の20265円と大幅安。13日早朝の為替は1ドル=105円20-30銭と、先週末9日大引け時点より60銭近い円高。本日の東京市場は貿易問題をめぐる米中対立を背景とした米ダウやナスダック総合指数の大幅続落を反映し、東エレク<8035>や太陽誘電<6976>、村田製<6981>といった電子部品株やキーエンス<6861>、ファナック<6954>などの設備投資関連株、トヨタ<7203>をはじめとする自動車株が軒並み売られ、全面安が予想される。全般売り優勢の中、4-6月期で増益を確保したエア・ウォーター<4088>、上組<9364>、サンドラッグ<9989>などの個別物色は活発化しそうだが、決算発表自体はほぼ一段落しており、少数の好業績銘柄の逆行高にとどまろう。一方、強気の投資判断や目標株価の引き上げが観測されたイビデン<4062>、大塚HD<4578>、富士フイルム<4901>、アシックス<7936>、JR西日本<9021>、セコム<9735>などに注目。
