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【本日の市況見通し】
9日の東京株式市場は、米国株高を背景に下値不安感が後退し、堅調な展開となりそうだ。日経平均株価は、2万0600~2万0800円を中心レンジにした値動きが想定される。ただ、3連休前の週末で投資意欲は積極化しにくい。円相場の高止まりも重荷となり、上値は限られる可能性が高い。
8日の米国株式市場ではダウ工業株30種平均が前日比371ドル高と大幅に反発した。世界的な金利低下の落ち着きが安心感を誘ったほか、7月の中国の輸出増が株価を押し上げた。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)での225先物9月きり清算値(20775)や大阪取引所の夜間取引終値(2万0760)も上伸した。
ただ、為替相場は9日早朝時点で1ドル=105円85銭近辺と、円高基調が続いている。米中貿易摩擦が激化している状態では、積極的に戻りを試す雰囲気にはなりにくい。9日は2019年4~6月期決算発表のピークとなる。他の決算期を含めると600社超が公表を予定し、個別企業の業績動向をにらんだ相場展開になりやすい。
米中対立が「通貨戦争」に発展する可能性がある中で、投資家の関心は午前10時15分前後に伝わる人民元基準値に集まる。8日は1ドル=7.0039元に設定されており、9日も「元安加速」を印象付けるレートになるようなら波乱の芽になりかねない。
また、取引開始前には19年4~6月期実質GDP速報値が発表される。前期比年率での成長率鈍化は織り込み済みだが、「マイナス成長になった場合は投資意欲を圧迫しかねない」(銀行系証券)との指摘がある。取引開始直後の8月きりオプション取引などの特別清算指数(SQ)算出とともに、相場変動要因として注意を払っておきたい。
出典:時事通信8日の米国株式市場ではダウ工業株30種平均が前日比371ドル高と大幅に反発した。世界的な金利低下の落ち着きが安心感を誘ったほか、7月の中国の輸出増が株価を押し上げた。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)での225先物9月きり清算値(20775)や大阪取引所の夜間取引終値(2万0760)も上伸した。
ただ、為替相場は9日早朝時点で1ドル=105円85銭近辺と、円高基調が続いている。米中貿易摩擦が激化している状態では、積極的に戻りを試す雰囲気にはなりにくい。9日は2019年4~6月期決算発表のピークとなる。他の決算期を含めると600社超が公表を予定し、個別企業の業績動向をにらんだ相場展開になりやすい。
米中対立が「通貨戦争」に発展する可能性がある中で、投資家の関心は午前10時15分前後に伝わる人民元基準値に集まる。8日は1ドル=7.0039元に設定されており、9日も「元安加速」を印象付けるレートになるようなら波乱の芽になりかねない。
また、取引開始前には19年4~6月期実質GDP速報値が発表される。前期比年率での成長率鈍化は織り込み済みだが、「マイナス成長になった場合は投資意欲を圧迫しかねない」(銀行系証券)との指摘がある。取引開始直後の8月きりオプション取引などの特別清算指数(SQ)算出とともに、相場変動要因として注意を払っておきたい。
【新興市場の注目リリース】
<3182>オイシックス 食領域に特化したスタートアップ企業への出資を目的とした コーポレートベンチャーキャピタルを推進する 戦略統括小会社Future Food Fundを設立 <3185>夢展望 業績予想修正、今期営業利益見通し3.92億円←1.90億円 <4243>ニックス 下方修正、今期営業利益見通し2.55億円←3.52億円 <4351>山田債権 下方修正、上期営業損益見通し△1.41億円←0.05億円 <4429>リックソフト 株式分割、2株←1株 <4571>ナノキャリア 第17回新株予約権(行使価額修正条項付)の大量行使 1日からの交付株式数、80万株 <4584>GTS 連結子会社であるセルテクノロジーの事業の一部を会社分割し、 新設するレムケアへ承継 <5724>アサカ理研 業績予想修正、今期営業利益見通し1.80億円←1.07億円 <6040>スキー場開発 業績予想修正、前期営業利益見通し6.30億円←8.00億円 <6085>アーキテクツSJ 工事完成保証損失引当金繰入額等計0.16億円を 販売費及び一般管理費に計上 <6249>GCジョイコHD 自社株買い、上限35万株(発行済株式数の2.45%) 8日にToST-NeT3において買付け <6840>AKIBA 上方修正、上期営業利益見通し1.80億円←0.10億円 <6930>日本アンテナ 電気通信関連事業を手掛けるエヌ・ティ・ティ エムイーの 「TVまるごとサポートサービス」事業の譲受 <7044>ピアラ 上方修正、上期営業利益見通し1.62億円←1.12億円 ベトナムに海外子会社を設立 <7172>JIA JPX日経中小型株指数構成銘柄への選定 <7326>SBIインシュ 業績予想発表、今期経常利益見通し24.00億円 <7707>PSS 上方修正、前期営業損益見通し1.62億円←△2.50億円 <7813>プラッツ ベトナムの連結子会社PLATZ VIETNAMの全持分を 持分法適用会社SHENGBANG METALへ譲渡 20年6月期から22年6月期に係る中期経営計画も策定 22年6月期営業利益目標7.5億円 <7426>山大 下方修正、上期営業損失見通し△0.84億円←△0.10億円 通期営業損益見通し△1.34億円←0.05億円出典:フイスコ
【本日の新興市場見通し】
[新興市場 個別銘柄戦略]
本日の新興市場は、前日の米国株の大幅高を背景に投資家マインドが改善し、買い戻しの動きとなりそうだ。前日の米国市場は、中国の7月貿易収支で輸出が予想外に増加し、世界経済減速への懸念緩和から買いが先行。中国人民銀行が人民元の基準値を予想よりも元高に設定したほか、主要国での長期金利低下が一服したことも買い安心感につながった。シカゴに日経225先物も大幅に上昇し、日経平均も続伸スタートとなりそうで、投資家心理の改善が新興市場にも波及しそうだ。後述する新興市場における主力級銘柄であるメルカリ<4385>やマクドナルド<2702>の決算発表後の市場反応は、個人投資家のセンチメントにも大きく影響することから、注目が集まろう。
個別では、昨日引け後に発表した決算において大幅増益だったプラッツ<7813>、データHR<3628>や、業績予想を上方修正したAKIBA<6840>、PSS<7707>、アサカ理研<5724>などがポジティブ視されそうだ。8月末の株主を対象に1対2の株式分割の実施を発表したリックソフト<4429>や前日にストップ高水準まで買われたホープ<6195>、イーエムネットジャパン<7036>の動向なども引き続き注目されそうだ。一方、第3四半期の累計営業利益が減益となったCRI・MW<3698>は嫌気されそうだ。また、昨日引け後に19年6月期の決算を発表したメルカリは、営業利益が121.49億円の赤字(前期は44.22億円の赤字)と赤字幅を拡大した。フリマアプリの国内流通総額が当連結会計年度において5000億円に迫る規模までに増えたが、今後の見通しについては、引き続き積極的な投資フェーズにあるとし、営業損益の損失額の拡大が見込まれるとしている。同じく、昨日引け後に決算発表したマクドナルドは、19年12月期の第2四半期の累計連結業績において、営業利益が前年同期比で9.9%増の146.66億円になったとした。客数および客単価がともに前年同月比で伸び続けていることが寄与したようだ(2019年度は1月から増加傾向継続中)。なお、本日はAIベンチャーとして有望銘柄であるPKSHA<3993>をはじめ、ミクシィ<2121>やハーモニック<6324>、個人投資家の注目度の高いバイオ関連企業であるナノキャリア<4571>やリボミック<4591>などの決算発表が控えている。このほか、ステムリム<4599>が本日マザーズ市場に新規上場する。
出典:フイスコ本日の新興市場は、前日の米国株の大幅高を背景に投資家マインドが改善し、買い戻しの動きとなりそうだ。前日の米国市場は、中国の7月貿易収支で輸出が予想外に増加し、世界経済減速への懸念緩和から買いが先行。中国人民銀行が人民元の基準値を予想よりも元高に設定したほか、主要国での長期金利低下が一服したことも買い安心感につながった。シカゴに日経225先物も大幅に上昇し、日経平均も続伸スタートとなりそうで、投資家心理の改善が新興市場にも波及しそうだ。後述する新興市場における主力級銘柄であるメルカリ<4385>やマクドナルド<2702>の決算発表後の市場反応は、個人投資家のセンチメントにも大きく影響することから、注目が集まろう。
個別では、昨日引け後に発表した決算において大幅増益だったプラッツ<7813>、データHR<3628>や、業績予想を上方修正したAKIBA<6840>、PSS<7707>、アサカ理研<5724>などがポジティブ視されそうだ。8月末の株主を対象に1対2の株式分割の実施を発表したリックソフト<4429>や前日にストップ高水準まで買われたホープ<6195>、イーエムネットジャパン<7036>の動向なども引き続き注目されそうだ。一方、第3四半期の累計営業利益が減益となったCRI・MW<3698>は嫌気されそうだ。また、昨日引け後に19年6月期の決算を発表したメルカリは、営業利益が121.49億円の赤字(前期は44.22億円の赤字)と赤字幅を拡大した。フリマアプリの国内流通総額が当連結会計年度において5000億円に迫る規模までに増えたが、今後の見通しについては、引き続き積極的な投資フェーズにあるとし、営業損益の損失額の拡大が見込まれるとしている。同じく、昨日引け後に決算発表したマクドナルドは、19年12月期の第2四半期の累計連結業績において、営業利益が前年同期比で9.9%増の146.66億円になったとした。客数および客単価がともに前年同月比で伸び続けていることが寄与したようだ(2019年度は1月から増加傾向継続中)。なお、本日はAIベンチャーとして有望銘柄であるPKSHA<3993>をはじめ、ミクシィ<2121>やハーモニック<6324>、個人投資家の注目度の高いバイオ関連企業であるナノキャリア<4571>やリボミック<4591>などの決算発表が控えている。このほか、ステムリム<4599>が本日マザーズ市場に新規上場する。
【Rating/証券各社レーティング】
格上げ-強気
コード|銘柄名 |証券会社 |従来 |変更後 |
<4062>|イビデン |SMBC日興 |「3」 |「2」 |
<9602>|東宝 |岡三 |「中立」 |「強気」 |
<9830>|Tナカヤマ |いちよし |「B」 |「A」 |
<6367>|ダイキン |岩井コスモ |「B+」 |「A」 |
<4208>|宇部興 |岩井コスモ |「B+」 |「A」 |
<6753>|シャープ |ジェフリーズ |「アンダーP」 |「ホールド」 |
<9509>|北海道電 |ゴールドマン |「中立」 |「買い」 |
出典:フイスココード|銘柄名 |証券会社 |従来 |変更後 |
<4062>|イビデン |SMBC日興 |「3」 |「2」 |
<9602>|東宝 |岡三 |「中立」 |「強気」 |
<9830>|Tナカヤマ |いちよし |「B」 |「A」 |
<6367>|ダイキン |岩井コスモ |「B+」 |「A」 |
<4208>|宇部興 |岩井コスモ |「B+」 |「A」 |
<6753>|シャープ |ジェフリーズ |「アンダーP」 |「ホールド」 |
<9509>|北海道電 |ゴールドマン |「中立」 |「買い」 |
【新聞からの材料】
*アイシン精<7259>中国AT生産を下方修正、2合弁で半減(日刊工業1面)-○ *コマツ<6301>中国でPM減少装置生産、価格競争で優位に(日刊工業1面)-○ *みずほ<8411>傘下のみずほ銀行とM&Aキャピタルが提携(日刊工業3面)-○ *SCREEN<7735>バイオVBに追加出資、共同開発を加速(日刊工業3面)-○ *ダイフク<6383>空港情報システム会社買収(日刊工業3面)-○ *NTTドコモ<9437>日揮と実証実験へ、ドローンでプラント点検(日刊工業3面)-○ *明電舎<6508>毎分2万回転に対応のダイナモメーター、モーター試験向け拡充(日刊工業7面)-○ *トヨタ<7203>プリファード・ネットワークスと、生活支援サービスロボ開発(日刊工業9面)-○ *クボタ<6326>エリア空調機増産、工場の暑さ対策用、出荷2倍の年1000台(日刊工業11面)-○ *ソフトバンク<9434>5Gでバスケ日本代表戦、VR映像伝送など(日刊工業14面)-○ *富士通<6702>IT企業からDX企業へ、コンサル特化の新会社設立(日刊工業14面)-○出典:フイスコ
※投資の最終的な判断はご自身でお願い致します。
このブログに掲載の情報は、投資を保証するものでは一切御座いません。
