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[フィスコ特選銘柄] 【材料銘柄】 東京エレクトロン<8035> 18295円(7/26) 26日、20年3月期1Q決算を発表。半導体装置需要が低迷し売上高は前期比26%減の2164億円、営業利益は同41%減の425億円となった。前年比実績は下回ったものの、コンセンサス予想比では営業利益はコンセンサス予想353億円を上振れた。 【新興市場銘柄】 ベクター<2656> 430円 (7/26) 26日の大引け後に20年3月期の第1四半期決算を発表。営業収益は前年同期比16.3%増の2.83億円、営業損益は0.25億円の黒字(前年同期は0.62億円の赤字)で着地した。ソフトウェア販売事業が好調だった他、ソフトバンクとの業務提携により19年1月より開始した「App Pass」の運用業務も寄与した。前週末に急伸しているものの、引き続き業績を評価した買いが向かう展開に期待したい。 【テクニカル銘柄】 ショーエイコーポレーション<9385>806円 (7/26) 先週末は4月8日以来およそ3カ月半ぶりに200日線超えで終了。一目均衡表では株価が雲上限を上回った。遅行線は株価を上回って推移し、転換線は基準線上を走っているため、これで3役好転が完成し、買い手優勢が鮮明になった。ボリンジャーバンドでは、+2σ付近で推移しており、上値追いの長期化が期待される。 【テーマ銘柄】 メニコン<7780> 3915円 (7/26) 先週末26日は上場来高値を更新。会社発表では2020年3月期は最高益更新予想の一方、配当予想は前期比変わらずの28円のため、第1四半期業績を確認した後の増配発表が期待されている。25日線など主要な移動平均線は軒並み上向いているほか、先週末終値ベースのRSIは68.56%と中立圏上限付近にとどまり、過熱感は少ないようだ。 [本日の投資戦略] 先週末26日の米国市場は、NYダウが51.47ドル高の27192.45、ナスダック総合指数が91.67pt高の8330.21、シカゴ日経225先物が大阪日中比50円高の21650円。本日の東京市場は堅調な展開が予想される。ナスダック総合指数やS&P500が最高値を更新したことが好感され、シカゴ日経225先物にもサヤ寄せされる形で、東京市場は上昇スタートになると予想される。個別では、先週末に利益確定売りに押された半導体関連株の動向が注視されよう。特に、米半導体大手のインテル(INTC)のCEOが決算説明会において、慎重な発言をしたことが気掛かりな要因だ。アドバンテスト<6857>や東エレク<8035>、信越化<4063>、キーエンス<6861>など、こうした半導体関連銘柄について底堅い動きが見られれば、相場にも安心感が出でこよう。一方で、本日大引け後には決算発表が予定されるファナック<6954>やコマツ<6301>については、米国家経済会議(NEC)のクドロー委員長が26日、米CNBCテレビで米中貿易協議を巡り「大きな合意は期待していない」と述べたことにより、中国での売上高比率の高い化学のダウや建機のキャタピラーなどが売られたことから、業績悪化への警戒感が強く、積極的な取引は見送られそうだ。一方、強気の投資判断や目標株価の引き上げが観測された信越化<4063>、そーせい<4565>、ディスコ<6146>、オムロン<6645>、富士通<6702>などには注目。