2019年07月23日11時40分

※投資の最終的な判断はご自身でお願い致します。
このブログに掲載の情報は、投資を保証するものでは一切御座いません。
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横山利香(ファイナンシャルプランナー、テクニカルアナリスト)
(1)「株探はこんなに使える!株達人への第一歩」
◆他人任せにはできない銘柄選び
株式投資を楽しむ個人投資家のみなさん、こんにちは!株が大好き、認定テクニカルアナリストの横山利香です。
株式投資の醍醐味は、株価が2倍、3倍、時には10倍に値上がりする、いわゆるテンバガー銘柄を探し出せる可能性が誰にでもあるところではないでしょうか。
しかし、大きく値上がりする銘柄がある一方で、下落する銘柄もあるのが現実です。多くの個人投資家にとって最大の悩みは、「どの銘柄を選び、いつ買って、いつ売れば儲けることができるのか」ということではないでしょうか。
株式投資には、いくつかの取引手法があります。たとえば、一日で売り買いを完結させる「デイトレード」や、数日、数週間といった株価の動きのなかで売り買いを行う「スイングトレード」、割安な銘柄を数年保有する「中長期投資」に加え、株主優待の権利取りや市場替えを狙う「イベント投資」などがあります。どの投資手法で株を売買するかは、好き嫌いや得意不得意で選んでもいいかもしれません。
しかし、取引する銘柄は、「自分が好きなお店の企業だから…」というように好き嫌いの観点だけで選んでいては儲けることは難しいかもしれません。なぜなら、株式投資は美人投票だからです。自分が良いと思っても、自分以外の他の個人投資家に選ばれなければ株価は値上がりしないのです。ですから、銘柄を探す時には、他の個人投資家に選ばれるほどの“成長性”があり、収益を上げていく実力があるのかを事前に調べておかなければならないでしょう。
たとえば、好材料が出て、株価が大きく値上がりする銘柄が登場すると、マーケットでその銘柄が話題になることはよくあります。「●●の情報では値上がりすると言っていたから、まだまだ値上がりするのだろう」などと安易に考えてその銘柄を購入したとしましょう。でも、「どんな理由で値上がりしているのか」「株価がいくらまで値上がりする実力があるのか」「いまの株価水準で売り買いしてもいいのか」などなど、株価の水準が適正なのかを自分で判断することができなければ、目先の株価の動きに一喜一憂してしまうことでしょう。その結果、株価が上昇する前に利益を確定して儲け損なったり、高値掴みをして損をしてしまったり、という状況になってしまうのです。
では、こうした状況に陥らないためには、何が必要なのでしょうか?
それには普段から決算書などを分析して、企業の実力、いわゆる業績の動向について調査しておく必要があるでしょう。
業績が好調な銘柄には投資家の買いが集まりやすく、株価は上昇する傾向にあります。なかでも、新製品や新サービスなどによって企業が大きく変貌を遂げる時、いわゆるビッグチェンジする場合、株価は大きく値上がりし、大化け期待の有望成長株に変貌します。つまり、株価が大きく上昇するかどうかは、企業が着実に収益を上げられるのか、継続的に収益を維持できる力を備えていて、さらに伸ばせる可能性があるのか、ということが重要になってくるのです。
◆玉石混淆の市場を切り開くツール
株式市場には数千にものぼる銘柄が上場しています。膨大な銘柄のなかからキラリと光る有望成長株を探し出すことは、極めて困難と言わざるを得ません。そこで、銘柄に関する最新ニュースや決算発表などの情報を効率的に得るために活用したいツールが「株探」なのです。
株探では、個別銘柄や株式市場に関する様々な記事が掲載されています。なかでも個人投資家には欠かせないツールの一つが、個別銘柄の決算発表とほぼ同時にその内容を報じる速報ニュースがまとめられている「決算速報」のページでしょう。
図1 「決算速報」でサクッと決算をチェック

というのも、企業の決算や業績修正は一般的に、大引け後の15時以降に発表されます。「決算速報」を活用すれば、大引け以降に続々と発表される企業の決算内容を、仕事が終わってからでも素早くまとめて確認することが可能になります。とりわけ企業の決算発表が多いときには、時系列で一気に個別銘柄の決算内容をサクッと確認できて、とても便利です。銘柄を選別するときに個別銘柄の決算は一つひとつ確認しなければなりませんから、情報の速報性や見やすさという点を踏まえると、ぜひ「決算速報」は活用した方がいいでしょう。
さらに、「サプライズ決算」や「イチオシ決算」も利用する価値があります。私たちは自分の価値観を中心に何事も考え、固執してしまいがちです。これらを参考にすることで、自分と視点の異なる他の人が評価する決算についても把握することができるようになります。株式投資は美人投票ですから、自分の感情や思い入れにこだわってはいけないのです。
図2 「サプライズ決算」 株は美人投票、他者の評価も知ろう

また、気になる銘柄の株価が動いた原因を調べるためには、4桁の銘柄コードや社名からニュースを検索することもできます。さらに、ページ上部にあるグローバルナビの「市場ニュース」を探っていけば、豊富な材料から新たな銘柄を探すことも可能です。もちろん、株価が上昇している時だけでなく、急落しているような時にも市場ニュースを活用すれば、株価が下がる原因となった悪材料などを探し出せます。
また、取引時間中に個別銘柄やマーケットの情報をゲットしたい場合には、「市場ニュース」に記事の更新時刻が記載されていますので、情報収集に便利に活用できるでしょう。
図3 「市場ニュース」豊富なニュースが集まる材料の広場

◆歩み出そう!「株探の達人」への道
明日の株価が上がるのか、それとも下がるのかは、誰にもわかりません。誰にもわからないからこそ、企業が持つ真の実力を見極めなければならないのです。企業が持つ真の実力を推し量れるようになれば、目先の株価の動きに一喜一憂することを減らせるようになり、ひいては有望成長株を探し出すことも可能になるかもしれません。
そこで、次回以降は、決算速報や市場ニュース、個別銘柄など、株探の便利機能やコンテンツをどう活用すればいいのか、そして、それらをどう読み解けば企業の真の実力を把握することができるのかといったことを、株の基礎知識を交えながら解説していきます。
あなたも株探の達人になって、値上がりが期待できる有望銘柄探しにチャレンジしてみましょう!
【編集部より】
※この連載は2019年4月30日から4回にわたって連載した「横山利香の『株探の歩き方』」を大幅に拡充し、前回取りあげることができなかった項目も網羅する「株探の歩き方」完全版を目指すものです。
今後の連載ですが、次のような章立てでの進行を予定しております。ご期待ください。
(1)株探はこんなに使える!(便利機能あれこれ)
(2)個別銘柄探しは検索機能を使い倒せ!
(3)急騰狙いに飛び乗るならランキング&活況銘柄を使え!
(4)話題の銘柄を探すなら人気ニュースを読みこなそう!
(5)大化け銘柄は決算書で発掘しよう!
(6)マーケットの需給を読み解こう!
(7)企業の意図を掘り起こせ!
(タイトルは仮題、予定を変更することもございます)
【前シリーズのご紹介】
・横山利香の「株探の歩き方」第1回 ─トップページ活用術(前編)
・横山利香の「株探の歩き方」第1回 ─トップページ活用術(後編)
・横山利香の「株探の歩き方」第2回 ─“決算の株探”の真骨頂(前編)
・横山利香の「株探の歩き方」第2回 ─“決算の株探”の真骨頂(後編)
・横山利香の「株探の歩き方」第3回 ─動意株と材料を結ぶ交差路(前編)
・横山利香の「株探の歩き方」第3回 ─動意株と材料を結ぶ交差路(後編)
・横山利香の「株探の歩き方」第4回 ─株探での私の一日(前編)
・横山利香の「株探の歩き方」第4回 ─株探での私の一日(後編)
図4 前シリーズ「横山利香の『株探』の歩き方」

出典:株探無料HPで、各種指標・TOPニュース・人気テーマ・人気ニュースなどが見れて便利です。
横山利香(ファイナンシャルプランナー、テクニカルアナリスト)
(1)「株探はこんなに使える!株達人への第一歩」
◆他人任せにはできない銘柄選び
株式投資を楽しむ個人投資家のみなさん、こんにちは!株が大好き、認定テクニカルアナリストの横山利香です。
株式投資の醍醐味は、株価が2倍、3倍、時には10倍に値上がりする、いわゆるテンバガー銘柄を探し出せる可能性が誰にでもあるところではないでしょうか。
しかし、大きく値上がりする銘柄がある一方で、下落する銘柄もあるのが現実です。多くの個人投資家にとって最大の悩みは、「どの銘柄を選び、いつ買って、いつ売れば儲けることができるのか」ということではないでしょうか。
株式投資には、いくつかの取引手法があります。たとえば、一日で売り買いを完結させる「デイトレード」や、数日、数週間といった株価の動きのなかで売り買いを行う「スイングトレード」、割安な銘柄を数年保有する「中長期投資」に加え、株主優待の権利取りや市場替えを狙う「イベント投資」などがあります。どの投資手法で株を売買するかは、好き嫌いや得意不得意で選んでもいいかもしれません。
しかし、取引する銘柄は、「自分が好きなお店の企業だから…」というように好き嫌いの観点だけで選んでいては儲けることは難しいかもしれません。なぜなら、株式投資は美人投票だからです。自分が良いと思っても、自分以外の他の個人投資家に選ばれなければ株価は値上がりしないのです。ですから、銘柄を探す時には、他の個人投資家に選ばれるほどの“成長性”があり、収益を上げていく実力があるのかを事前に調べておかなければならないでしょう。
たとえば、好材料が出て、株価が大きく値上がりする銘柄が登場すると、マーケットでその銘柄が話題になることはよくあります。「●●の情報では値上がりすると言っていたから、まだまだ値上がりするのだろう」などと安易に考えてその銘柄を購入したとしましょう。でも、「どんな理由で値上がりしているのか」「株価がいくらまで値上がりする実力があるのか」「いまの株価水準で売り買いしてもいいのか」などなど、株価の水準が適正なのかを自分で判断することができなければ、目先の株価の動きに一喜一憂してしまうことでしょう。その結果、株価が上昇する前に利益を確定して儲け損なったり、高値掴みをして損をしてしまったり、という状況になってしまうのです。
では、こうした状況に陥らないためには、何が必要なのでしょうか?
それには普段から決算書などを分析して、企業の実力、いわゆる業績の動向について調査しておく必要があるでしょう。
業績が好調な銘柄には投資家の買いが集まりやすく、株価は上昇する傾向にあります。なかでも、新製品や新サービスなどによって企業が大きく変貌を遂げる時、いわゆるビッグチェンジする場合、株価は大きく値上がりし、大化け期待の有望成長株に変貌します。つまり、株価が大きく上昇するかどうかは、企業が着実に収益を上げられるのか、継続的に収益を維持できる力を備えていて、さらに伸ばせる可能性があるのか、ということが重要になってくるのです。
◆玉石混淆の市場を切り開くツール
株式市場には数千にものぼる銘柄が上場しています。膨大な銘柄のなかからキラリと光る有望成長株を探し出すことは、極めて困難と言わざるを得ません。そこで、銘柄に関する最新ニュースや決算発表などの情報を効率的に得るために活用したいツールが「株探」なのです。
株探では、個別銘柄や株式市場に関する様々な記事が掲載されています。なかでも個人投資家には欠かせないツールの一つが、個別銘柄の決算発表とほぼ同時にその内容を報じる速報ニュースがまとめられている「決算速報」のページでしょう。
図1 「決算速報」でサクッと決算をチェック

というのも、企業の決算や業績修正は一般的に、大引け後の15時以降に発表されます。「決算速報」を活用すれば、大引け以降に続々と発表される企業の決算内容を、仕事が終わってからでも素早くまとめて確認することが可能になります。とりわけ企業の決算発表が多いときには、時系列で一気に個別銘柄の決算内容をサクッと確認できて、とても便利です。銘柄を選別するときに個別銘柄の決算は一つひとつ確認しなければなりませんから、情報の速報性や見やすさという点を踏まえると、ぜひ「決算速報」は活用した方がいいでしょう。
さらに、「サプライズ決算」や「イチオシ決算」も利用する価値があります。私たちは自分の価値観を中心に何事も考え、固執してしまいがちです。これらを参考にすることで、自分と視点の異なる他の人が評価する決算についても把握することができるようになります。株式投資は美人投票ですから、自分の感情や思い入れにこだわってはいけないのです。
図2 「サプライズ決算」 株は美人投票、他者の評価も知ろう

また、気になる銘柄の株価が動いた原因を調べるためには、4桁の銘柄コードや社名からニュースを検索することもできます。さらに、ページ上部にあるグローバルナビの「市場ニュース」を探っていけば、豊富な材料から新たな銘柄を探すことも可能です。もちろん、株価が上昇している時だけでなく、急落しているような時にも市場ニュースを活用すれば、株価が下がる原因となった悪材料などを探し出せます。
また、取引時間中に個別銘柄やマーケットの情報をゲットしたい場合には、「市場ニュース」に記事の更新時刻が記載されていますので、情報収集に便利に活用できるでしょう。
図3 「市場ニュース」豊富なニュースが集まる材料の広場

◆歩み出そう!「株探の達人」への道
明日の株価が上がるのか、それとも下がるのかは、誰にもわかりません。誰にもわからないからこそ、企業が持つ真の実力を見極めなければならないのです。企業が持つ真の実力を推し量れるようになれば、目先の株価の動きに一喜一憂することを減らせるようになり、ひいては有望成長株を探し出すことも可能になるかもしれません。
そこで、次回以降は、決算速報や市場ニュース、個別銘柄など、株探の便利機能やコンテンツをどう活用すればいいのか、そして、それらをどう読み解けば企業の真の実力を把握することができるのかといったことを、株の基礎知識を交えながら解説していきます。
あなたも株探の達人になって、値上がりが期待できる有望銘柄探しにチャレンジしてみましょう!
【編集部より】
※この連載は2019年4月30日から4回にわたって連載した「横山利香の『株探の歩き方』」を大幅に拡充し、前回取りあげることができなかった項目も網羅する「株探の歩き方」完全版を目指すものです。
今後の連載ですが、次のような章立てでの進行を予定しております。ご期待ください。
(1)株探はこんなに使える!(便利機能あれこれ)
(2)個別銘柄探しは検索機能を使い倒せ!
(3)急騰狙いに飛び乗るならランキング&活況銘柄を使え!
(4)話題の銘柄を探すなら人気ニュースを読みこなそう!
(5)大化け銘柄は決算書で発掘しよう!
(6)マーケットの需給を読み解こう!
(7)企業の意図を掘り起こせ!
(タイトルは仮題、予定を変更することもございます)
【前シリーズのご紹介】
・横山利香の「株探の歩き方」第1回 ─トップページ活用術(前編)
・横山利香の「株探の歩き方」第1回 ─トップページ活用術(後編)
・横山利香の「株探の歩き方」第2回 ─“決算の株探”の真骨頂(前編)
・横山利香の「株探の歩き方」第2回 ─“決算の株探”の真骨頂(後編)
・横山利香の「株探の歩き方」第3回 ─動意株と材料を結ぶ交差路(前編)
・横山利香の「株探の歩き方」第3回 ─動意株と材料を結ぶ交差路(後編)
・横山利香の「株探の歩き方」第4回 ─株探での私の一日(前編)
・横山利香の「株探の歩き方」第4回 ─株探での私の一日(後編)
図4 前シリーズ「横山利香の『株探』の歩き方」


※投資の最終的な判断はご自身でお願い致します。
このブログに掲載の情報は、投資を保証するものでは一切御座いません。