(21日終値) ドル・円相場:1ドル=107.32円(前営業日比△0.02円) ユーロ・円相場:1ユーロ=121.99円(△0.82円) ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1369ドル(△0.0076ドル) ダウ工業株30種平均:26719.13ドル(▲34.04ドル) ナスダック総合株価指数:8031.71(▲19.63) 10年物米国債利回り:2.05%(△0.03%) WTI原油先物8月限:1バレル=57.43ドル(△0.36ドル) 金先物8月限:1トロイオンス=1400.1ドル(△3.2ドル) ※△はプラス、▲はマイナスを表す。 (各市場の動き) ・ユーロドルは3日続伸。欧州時間に発表されたユーロ圏の製造業・サービス部門PMI速報値が良好な内容となったことから、全般ユーロ買いが先行。ユーロポンドなどユーロクロスの上昇につれた買いも入り、一時1.1378ドルと3月22日以来約3カ月ぶりの高値を付けた。米国の早期利下げ観測を手掛かりにユーロ買い・ドル売りが入りやすい面もあった。 なお、ユーロポンドは一時0.8946ポンドまでユーロ高・ポンド安が進んだ。ユンケル欧州委員長が「英国のEU離脱を巡る再交渉には応じない」との見解を示したことにユーロ買い・ポンド売りで反応した。 メイ英首相の後任を選ぶ英与党・保守党党首選では、ボリス・ジョンソン前外相とジェレミー・ハント外相が決選投票への進出を決めた。現在、EUからの合意なき離脱も辞さない強硬離脱派のジョンソン氏がリードしていることから、合意なき離脱への警戒感が高まっている。 ・ドル円はほぼ横ばい。6月米製造業・サービス部門PMI速報値が予想を下回ったことで円買い・ドル売りが先行したものの、5月米中古住宅販売件数が予想を上回ったことが分かると買い戻しが優勢となり、一時107.74円と日通し高値を付けた。ダウ平均が一時150ドル超上昇し、昨年10月3日に付けた史上最高値26951.81ドルに迫ったことも相場の支援材料。 ただ、米国の早期利下げ観測を手掛かりにドルの戻りを売りたい向きは多く、上値は限られた。米商務省が中国企業に対する新たな禁輸措置を導入したと伝わると米国株相場が失速。ダウ・ナスダックともにマイナス圏に沈んだことが相場の重しとなり、一時107.30円付近まで下押ししている。 この日は米金融当局者の発言が相次いだ。クラリダFRB副議長は「持続的な景気拡大のために適切な行動をとる」と述べたほか、18-19日のFOMCで0.25%の利下げを求めたブラード米セントルイス連銀総裁は「インフレ低下と経済成長の減速見通しを考慮し利下げを主張した」と説明。また、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁は「政策金利を0.50%引き下げ、目標を達成するまで利上げは実施しないとのコミットメントを示すことが最善だ」などと述べた。 ・ユーロ円は4営業日ぶりに反発。ドルやポンドに対してユーロ高が進んだ影響を受けて円売り・ユーロ買いが先行。前日の高値121.92円を上抜けて一時122.13円まで上値を伸ばした。 ・米国株式市場でダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反落。米早期利下げ観測を背景に買いが先行すると、ダウ平均は一時150ドル超上昇し昨年10月3日に付けた史上最高値26951.81ドルに迫る場面があった。ただ、週末を控えたポジション調整目的の売りが強まると下げに転じた。米商務省が中国スパコン企業を事実上のブラックリストに加えたことも相場の重し。 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も5日ぶりに反落した。 ・米国債券相場で長期ゾーンは下落。足もとで相場上昇が続いたあとだけに、週末を控えたポジション調整目的の売りが優勢となった。5月米中古住宅販売件数が予想を上回ったことも相場の重し。 ・原油先物相場は続伸。米・イランの軍事的緊張が高まるなか、中東からの原油供給への不安が原油相場の押し上げ要因となった。米国はいったん決定した軍事行動の行使を直前で中止したが、イランは少なくとも米軍機の撃墜が可能であったことなどに現地メディアが言及するなど、緊迫した状況は継続している。 ・金先物相場は続伸。米・イランの軍事的緊張が、リスク回避資産とされる金の底堅い動きにつながっている。トランプ米大統領が、いったん承認したイランへの軍事行動を撤回し、その他の制裁措置にとどめるなど、リスク回避一辺倒ではないが、不透明感は拭い去れない。2013年以来の1400ドル台と、高値水準の推移が続いた。
出典:FXi24
※投資の最終的な判断はご自身でお願い致します。
このブログに掲載の情報は、投資を保証するものでは一切御座いません。
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