お友達登録の方向け
【6月第4週の市況見通し】 日米金融政策見極めへ=翌週にG20控え様子見
来週の株式市場は、米国と日本の金融政策の運営方針を見極めようとする雰囲気が強まりそうだ。翌週には20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)も控え、様子見姿勢が目立つ展開が予想される。日経平均株価の想定レンジは、2万1000円を挟んで上下500円程度との声が多い。
米国では、利下げ期待を背景にした株価上昇が続いている。それだけに、18、19日に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)は注目材料。金利先物相場から判断し、今会合で利下げされる確率は2割程度と高くはない。しかし、利下げが見送られた場合、「失望感を誘うような仕掛け的な売りが出る可能性はある」(銀行系証券)とされる。今後の金融政策の運営方針を示す声明文などとともに、米国市場の動向を慎重に見守る必要がありそうだ。
19、20日には日銀の金融政策決定会合が予定される。現状の金融政策が維持されるとの見方が市場の大勢。ただ、米国で利下げ期待が一段と高まり、円相場が上昇した場合などには、「日銀も金利差縮小を抑え込む目的で、今後の政策方針を示すことも考えられる」(大手証券)との指摘もある。投資家は気の抜けない状況を強いられることになる。
今月末に控えたG20サミットに向け、来週も米国と中国の貿易問題に関する「神経戦」は不可避で、中東情勢の緊迫化も懸念される。国内の財政政策や企業業績面での株価押し上げ要因が見当たらないだけに、海外要因の影響を受けやすい相場が続くことになりそうだ。
出典:時事通信米国では、利下げ期待を背景にした株価上昇が続いている。それだけに、18、19日に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)は注目材料。金利先物相場から判断し、今会合で利下げされる確率は2割程度と高くはない。しかし、利下げが見送られた場合、「失望感を誘うような仕掛け的な売りが出る可能性はある」(銀行系証券)とされる。今後の金融政策の運営方針を示す声明文などとともに、米国市場の動向を慎重に見守る必要がありそうだ。
19、20日には日銀の金融政策決定会合が予定される。現状の金融政策が維持されるとの見方が市場の大勢。ただ、米国で利下げ期待が一段と高まり、円相場が上昇した場合などには、「日銀も金利差縮小を抑え込む目的で、今後の政策方針を示すことも考えられる」(大手証券)との指摘もある。投資家は気の抜けない状況を強いられることになる。
今月末に控えたG20サミットに向け、来週も米国と中国の貿易問題に関する「神経戦」は不可避で、中東情勢の緊迫化も懸念される。国内の財政政策や企業業績面での株価押し上げ要因が見当たらないだけに、海外要因の影響を受けやすい相場が続くことになりそうだ。
【本日の市況見通し】
週明け17日の東京株式市場は、前週末の米国株安を背景に一段の投資意欲の冷え込みが想定される。日経平均株価は弱含みもみ合い展開となり、2万0950~2万1150円を中心レンジにした値動きとなりそうだ。
週末14日の米国株式市場では、ダウ工業株30種平均が前日比17ドル安と小反落。米半導体大手ブロードコムの売上高見通しの下方修正が嫌気され、同関連株の下落が目立った。225先物9月きりは、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の清算値(20980)、大阪取引所夜間取引の終値(2万0980円)ともに小甘い。現物株の6月期末などの配当分(約60円)を加味しても、日経平均は軟調な値動きを強いられる可能性が高い。
為替相場は17日早朝時点では1ドル=108円50銭近辺で落ち着いているが、企業業績を押し上げるには不十分な水準で、投資意欲を刺激するには力不足だ。日経平均は最近、2万1000円を挟んで方向感の定まらない値動きが続いている。東証1部の売買代金は6月きり株価指数先物などの特別清算指数(SQ)算出に伴う技術的な売買が増えた14日を除き、2兆円を割り込む状況が常態化。「投資意欲は極端に低下している」(大手証券)という。
日経平均の上値には75日や200日など各移動平均線が控え、「エネルギーが不足している中では株価上昇は期待しにくい」(同)のが現状だ。今週半ばには、米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀の金融政策決定会合が予定される。来週末には20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)の開催も控え、「模様眺め気分が強まりやすく、一段と投資意欲は低下しかねない」(銀行系証券)との声が上がっていた。
出典:時事通信週末14日の米国株式市場では、ダウ工業株30種平均が前日比17ドル安と小反落。米半導体大手ブロードコムの売上高見通しの下方修正が嫌気され、同関連株の下落が目立った。225先物9月きりは、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の清算値(20980)、大阪取引所夜間取引の終値(2万0980円)ともに小甘い。現物株の6月期末などの配当分(約60円)を加味しても、日経平均は軟調な値動きを強いられる可能性が高い。
為替相場は17日早朝時点では1ドル=108円50銭近辺で落ち着いているが、企業業績を押し上げるには不十分な水準で、投資意欲を刺激するには力不足だ。日経平均は最近、2万1000円を挟んで方向感の定まらない値動きが続いている。東証1部の売買代金は6月きり株価指数先物などの特別清算指数(SQ)算出に伴う技術的な売買が増えた14日を除き、2兆円を割り込む状況が常態化。「投資意欲は極端に低下している」(大手証券)という。
日経平均の上値には75日や200日など各移動平均線が控え、「エネルギーが不足している中では株価上昇は期待しにくい」(同)のが現状だ。今週半ばには、米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀の金融政策決定会合が予定される。来週末には20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)の開催も控え、「模様眺め気分が強まりやすく、一段と投資意欲は低下しかねない」(銀行系証券)との声が上がっていた。
【新興市場の注目リリース】
アイリック、3Dマトリックスほか
アイリック、3Dマトリックスほか
<3316>東日コンシス 譲渡制限付株式報酬として自己株式3,900株(約0.02億円)を処分 <3491>GA TECH 第6回新株予約権 (行使価額修正条項・下限行使価額修正選択権及び行使停止条項付) の大量行使 14日からの交付株式数、7万4600株 <4428>シノプス 株式分割、5株←1株 <4579>ラクオリア創薬 第15回新株予約権(行使価額修正条項付)の大量行使 10日からの交付株式数、9万1000株 <6085>アーキテクツSJ 売上債権計0.16億円が取立不能または取立遅延のおそれ <6092>エンバイオHD 20年3月期から23年3月期に係る中期経営計画を策定 23年3月期経常利益目標12億円 <6824>新コスモス 19年度から21年度に係る中期経営計画を策定 21年度営業利益目標38.57億円 <7033>MSOL 自社開発ソフトウェアの企業化 <7228>デイトナ 上方修正、上期営業利益見通し3.27億円←1.81億円 <7325>アイリック 増配、今期末配当1株当たり、20.00円←0.00円 (うち上場記念配当10.00円) <7612>Nuts コロンビア大学のサポートを受けた会員制医療施設の第2号施設 (東京都港区)の開設に関して賃室賃貸借契約を締結 <7676>グッドスピード 固定資産(愛知県東海市の建物等)を取得 <7722>国際計測 茨城県古河市に受託センターを新設 <7777>3Dマトリックス 第20回新株予約権(行使価額修正条項付)の大量行使 3日からの交付株式数、17万5700株 20年4月期から22年4月期に係る中期経営計画の策定 <8789>フィンテック 連結子会社の第三者割当増資 及び普通株式の一部を無議決権株式化 連結子会社アダコテックが持分法適用関連会社に出典:フイスコ
【本日の新興市場見通し】
売り先行も、中小型株物色の流れで底堅いか
売り先行も、中小型株物色の流れで底堅いか
[新興市場 個別銘柄戦略]
本日の新興市場は、前週末の米株安などを受けて売りが先行しそうだが、押し目買いの動きも出てくるだろう。今週は日米の金融政策決定会合の開催を控え、株式市場全体としては方向感の定まらない展開が予想される。前週末の米国市場で中国経済の先行き懸念から主要株価指数が値を下げた流れを引き継ぎ、売りが先行するとみられる。ただ、前述した金融政策に係るイベントや月末に予定される20カ国・地域(G20)首脳会議を控え、主力大型株が手掛けづらくなるなか、個人投資家の物色は中小型株に向かっている。押し目買いが入り底堅く推移する可能性もありそうだ。
個別では、上期が大幅増益となったモルフォ<3653>、MSOL<7033>、プロレド<7034>や今期大幅増益見通しの菊池製作所<3444>、上場記念配当実施のフロンティアI<7050>、アイリック<7325>などがポジティブな印象。株式分割実施を発表したシノプス<4428>は流動性向上が期待され、自社株買い実施を発表したZUU<4387>も好感されるだろう。5月度の売上報告ではF-ブレイン<3927>が前年同月比4割超増え、ラクス<3923>は好調が続く。そのほか、前週末にストップ高水準まで買われたアズ企画設計<3490>、バーチャレク<6193>、ジオマテック<6907>などの動向も引き続き注目されそうだ。一方、第3四半期が赤字転換した山王<3441>、同じく第3四半期が2ケタ減益となったリーガル不動産<3497>、第1四半期が赤字転換したバリューゴルフ<3931>、上期が計画未達となったプリントネット<7805>などはネガティブ視される可能性がある。
出典:フイスコ本日の新興市場は、前週末の米株安などを受けて売りが先行しそうだが、押し目買いの動きも出てくるだろう。今週は日米の金融政策決定会合の開催を控え、株式市場全体としては方向感の定まらない展開が予想される。前週末の米国市場で中国経済の先行き懸念から主要株価指数が値を下げた流れを引き継ぎ、売りが先行するとみられる。ただ、前述した金融政策に係るイベントや月末に予定される20カ国・地域(G20)首脳会議を控え、主力大型株が手掛けづらくなるなか、個人投資家の物色は中小型株に向かっている。押し目買いが入り底堅く推移する可能性もありそうだ。
個別では、上期が大幅増益となったモルフォ<3653>、MSOL<7033>、プロレド<7034>や今期大幅増益見通しの菊池製作所<3444>、上場記念配当実施のフロンティアI<7050>、アイリック<7325>などがポジティブな印象。株式分割実施を発表したシノプス<4428>は流動性向上が期待され、自社株買い実施を発表したZUU<4387>も好感されるだろう。5月度の売上報告ではF-ブレイン<3927>が前年同月比4割超増え、ラクス<3923>は好調が続く。そのほか、前週末にストップ高水準まで買われたアズ企画設計<3490>、バーチャレク<6193>、ジオマテック<6907>などの動向も引き続き注目されそうだ。一方、第3四半期が赤字転換した山王<3441>、同じく第3四半期が2ケタ減益となったリーガル不動産<3497>、第1四半期が赤字転換したバリューゴルフ<3931>、上期が計画未達となったプリントネット<7805>などはネガティブ視される可能性がある。
【Rating/証券各社レーティング】
格上げ-強気
コード|銘柄名 |証券会社 |従来 |変更後 |
|-------------|-------------|-----------------|-----------------|
<2264>|森永乳 |SMBC日興 |「2」 |「1」 |
<8028>|ユニファミ |ゴールドマン |「売り」 |「中立」 |
格下げ-弱気
コード|銘柄名 |証券会社 |従来 |変更後 |
|-------------|-------------|-----------------|-----------------|
<8309>|三住トラスト |大和 |「2」 |「3」 |
<7267>|ホンダ |東海東京 |「アウトP」 |「ニュートラル」 |
<7202>|いすゞ |東海東京 |「アウトP」 |「ニュートラル」 |
<8304>|あおぞら |UBS |「ニュートラル」 |「セル」 |
<6146>|ディスコ |みずほ |「買い」 |「アンダーP」 |
<8036>|日立ハイテク |みずほ |「買い」 |「中立」 |
<6857>|アドバンテ |みずほ |「中立」 |「アンダーP」 |
<7735>|スクリン |みずほ |「中立」 |「アンダーP」 |
<8035>|東エレク |みずほ |「買い」 |「アンダーP」 |
出典:フイスココード|銘柄名 |証券会社 |従来 |変更後 |
|-------------|-------------|-----------------|-----------------|
<2264>|森永乳 |SMBC日興 |「2」 |「1」 |
<8028>|ユニファミ |ゴールドマン |「売り」 |「中立」 |
格下げ-弱気
コード|銘柄名 |証券会社 |従来 |変更後 |
|-------------|-------------|-----------------|-----------------|
<8309>|三住トラスト |大和 |「2」 |「3」 |
<7267>|ホンダ |東海東京 |「アウトP」 |「ニュートラル」 |
<7202>|いすゞ |東海東京 |「アウトP」 |「ニュートラル」 |
<8304>|あおぞら |UBS |「ニュートラル」 |「セル」 |
<6146>|ディスコ |みずほ |「買い」 |「アンダーP」 |
<8036>|日立ハイテク |みずほ |「買い」 |「中立」 |
<6857>|アドバンテ |みずほ |「中立」 |「アンダーP」 |
<7735>|スクリン |みずほ |「中立」 |「アンダーP」 |
<8035>|東エレク |みずほ |「買い」 |「アンダーP」 |
【新聞からの材料】
日ペHD、神戸鋼、三菱重など
日ペHD、神戸鋼、三菱重など
*日ペHD<4612>国内生産拠点再編 30年まで1000億円投資 主要8工場→3工場(日刊工業1面)-○ *神戸鋼<5406>電磁力3倍以上 電動アクチュエーター技術を開発 小型・静音化(日刊工業1面)-○ *ニコン<7731>最上位機種投入 映像事業テコ入れ ミラーレスカメラ拡充(日刊工業3面)-○ *JR東<9020>50年債検討 来月、条件決定(日刊工業3面)-○ *九州電<9508>川内原発、来年3月停止へ 1号機、テロ対策遅れで初(日刊工業3面)-○ *エレコム<6750>作業員の異常素早く通知 IoTシステム(日刊工業17面)-○ *NSSOL<2327>検証環境の構築支援 米製データ分析基盤販売(日刊工業17面)-○ *エアウォーター<4088>産業ガスの一部 米社から印事業買収(日刊工業20面)-○ *板硝子<5202>窓ガラス供給 (日刊工業20面)-○ *アサヒ<2502>アクセンチュアと提携 経理・人事業務を委託(日刊工業23面)-○ *三菱重<7011>量産製品事業拡大へ 売り上げ規模1.5倍、構造転換(fujisankei3面)-○出典:フイスコ
※投資の最終的な判断はご自身でお願い致します。
このブログに掲載の情報は、投資を保証するものでは一切御座いません。