4日のニューヨーク外国為替市場でポンドは下落。英議会下院は3日夜(日本時間4日朝)、欧州連合(EU)離脱延期をEUに申請する法案を可決したものの、EUは英議会による離脱協定案の承認を受け入れの条件としているため、延期が実現するかは不透明。NY勢もポンド売りで参入した。ポンドドルは一時1.3060ドル、ポンド円は145.68円、ユーロポンドは0.8593ポンドまでポンド安に振れた。 なお、メイ英首相報道官は「メイ首相と労働党のコービン党首のチームは明日5日に再び協議する」「10日のEUサミット前に進展することが目標」などと述べた。 ユーロドルは反落。終値は1.1221ドルと前営業日NY終値(1.1233ドル)と比べて0.0012ドル程度のユーロ安水準。欧州時間に発表された2月独製造業新規受注が予想に反して減少したことが意識されて、NY市場でもユーロ売りが継続した。「イタリア政府は今月にも2019年経済成長率見通しを引き下げる可能性」との報道もユーロ売りを促し、一時1.1206ドルと日通し安値を付けた。ポンドドルの下落につれたユーロ売り・ドル買いも出た。ただ、前日の安値1.1201ドルが目先サポートとして意識されるとやや下げ渋っている。 ドル円は続伸。終値は111.66円と前営業日NY終値(111.49円)と比べて17銭程度のドル高水準だった。前週分の米新規失業保険申請件数が20.2万件と予想の21.6万件より強い内容だったことが分かると円売り・ドル買いが先行。対ポンド中心にドル高が進んだ影響も受けた。 トランプ米大統領はこの日、米中協議のために訪米した劉鶴・中国副首相との会談で記者団に対し、「今後4週間以内に米中貿易合意の可能性」「貿易交渉は急速なペースで進展している」「非常に重要な何かが間もなく起きる公算」などと発言。米中が貿易交渉で最終合意に近づいているとの期待が高まりドル買いを誘った。取引終了間際に一時111.68円と日通し高値を付けている。 ユーロ円は小幅続伸。終値は125.29円と前営業日NY終値(125.23円)と比べて6銭程度のユーロ高水準。ユーロドルの下落につれた売りが出て21時30分前に124.97円と日通し安値を付けたものの、そのあとはドル円の上昇につれた買いが小幅に入り持ち直した。 トルコリラは買いが優勢だった。欧州復興開発銀行(EBRD)幹部が「EBRDはトルコの不良債権関連の取り組み強化に関心」と述べ、トルコ当局からの不良債権処理に関する提案があれば「検討し、受け入れる用意がある」との考えを示した。これを受けてドルリラは一時5.5545リラ、リラ円は20.06円までリラ高が進んだ。 本日のレンジ ドル円:111.34円 - 111.68円 ユーロドル:1.1206ドル - 1.1248ドル ユーロ円:124.97円 - 125.39円
出典:FXi24
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